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数日後、いつものように仕事をしていると、店の電話が鳴った。
「中村、電話だ。
けんてぃーだぞ。」
と受話器を渡される。
店長、けんてぃー呼び辞める気ないなと半ば呆れながら保留を解除し中村です、と出る。
「中村サン？久しぶり。中島です。」
耳元で中島健人の声がする。
電話で聞く彼の声は、イヤホンを通して聞くラジオの声よりどことなく甘い。
「中島さん、こんにちは。
本日はどうされました？」
「この前言ってたシャツのオーダーをしたくて。
今から行ってもいい？」
スケジュールを確認し、大丈夫ですよ、と伝える。
「ありがとう、じゃあまたあとで」
店内に差し込む西日が翳り始めていた。
ほどなくし、彼はひとりでやってきた。
いらっしゃいませ、と出迎えると、
「こんにちは。テレビ局以来だね。」
と言われる。
「仕事が早く終わることになって。
急だったのにありがとう」
「いえいえ。
お仕事お疲れ様です。ご案内しますね」
予想に反し、菊池さんより先に中島さんと会うことになってしまった。
前回お茶を断ったことを思い出したが、彼はそんなこと忘れているかのように、普通だった。
ほらやっぱり。
彼のお茶しない？は特に大したことではないのだ。
中島さんからの誘いは断ったのに、菊池さんと不可抗力とはいえカフェに入ってしまったことに軽い罪悪感を覚えていたが、杞憂だった。
私、振り回されてるなと心の中で苦笑する。
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にこ(プロフ) - risaさん» コメントありがとうございます。更新のペースはゆっくりになるかと思いますが頑張ります！引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです♡ (2021年9月24日 14時) (
レス) id: c73915c859 (このIDを非表示/違反報告)
risa(プロフ) - ドキドキしながら読ませていただきました♡ これからの展開が楽しみです！更新楽しみにしています！ (2021年9月23日 18時) (レス) id: fe924e0240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2021年9月18日 9時
