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「菊池さん！」
「ま、いいからいいから」
半ば強制的に外に出され通りを歩く。
腕をひかれていることにはっと気づく。
「菊池さん！腕！離してください。
こんなとこ誰かに見られたら！」
そう訴えると
「ん？あぁすみません、痛かった？」
と言いぱっと手を離した。
私は菊池さんの半歩後ろに下がった。
腕は痛くなんてなかった。
掴まれていた腕を反対の手で触ってみる。
触れられていたところが熱を持っているのがわかり、顔まで熱を持ちそうだった。
ここに入ろう、そう言う菊池さんが指した場所は、店から5軒先の某有名コーヒーショップだ。
緑の丸い看板を見上げたあと、菊池さんに小声で詰め寄る。
「こんな目立つところに入れるわけないじゃないですか！
この前中島さんにも言いましたけど、撮られますよ？！？！」
「大丈夫だって。
そんな目立たないから。
俺撮られたことないよ？」
ん？これはどこかで聞いたようなセリフ…
あぁなぜこのシンメは揃いも揃って同じことを言うのだ。
「えぇそうですね」
「お、撮られてないって知ってんじゃん」
ニヤリとされる。
あぁまたも同じ流れでボロを出してしまった。
シンメだのなんだの考えているから注意散漫になったのだ。
「とにかく！ここには入れま「あの中村さん、ここで立ってる方が目立つんだよね」
私が言い終わる前に被せてきた。
背の高い彼は「ね？」と首を傾げて私の顔を覗き込みながら、私の背をぽんぽんとしてコーヒーショップの中へ誘った。
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にこ(プロフ) - risaさん» コメントありがとうございます。更新のペースはゆっくりになるかと思いますが頑張ります！引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです♡ (2021年9月24日 14時) (
レス) id: c73915c859 (このIDを非表示/違反報告)
risa(プロフ) - ドキドキしながら読ませていただきました♡ これからの展開が楽しみです！更新楽しみにしています！ (2021年9月23日 18時) (レス) id: fe924e0240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2021年9月18日 9時
