2 ページ2
ガラス張りのショウウインドウ越しに2人が歩いてくるのが見えた。
私はもう一度深呼吸をし、笑顔を顔に貼り付け2人を迎える。
「改めましていらっしゃいませ中島様。
では奥へご案内します。」
受付カウンター横から続く短い通路の奥の個室へ案内する。
中島健人のオーラはすごかった。
黒の細身のパンツにシャツというシンプルな装い。一般人ではないことがサングラスと帽子で顔の半分が見えていないのに、わかる。
個室に入ると彼はサングラスを外しよろしくお願いします。中島です、と礼儀正しく、言った。
挨拶をする彼は本当にかっこいい好青年だった。
テレビで見るよりずっと小顔で身長も高く、スタイル
良く見える。
テレビの液晶を隔てずこちらに向けられる瞳はキラキラしていて今にも吸い込まれそうだ。
「こちらこそよろしくお願いします。担当致します中村です。」
どきどきしながら名刺を渡し自己紹介をする。
「よろしくお願いします、中村さん。」
私の名刺を見たのち顔を上げた彼の柔らかなほほ笑みが眩しくてクラクラしそうだ。
見惚れそうになるのをこらえ、仕事に集中する。
「では本日はスーツの生地などを決めて、できれば採寸まで行いましょう。」
どうにか平静を装い話を進める。
生地見本の冊子を本棚から取り出して、ローテーブルを挟みお互い向き合う形でソファに腰掛ける。
「本日はどのようなシーンでお召しになるスーツをお考えですか?」
「少し先なんですけど今度友人の誕生日パーティーがあって。それに着て行きたくて。
色は、そうだな…グレー系か黒かで迷ってて。あ、ネイビーもありだな。」
生地見本の冊子をめくりながら話してくれる。
「こんな感じとか、あ、これもいいかな。」
そう言いながらいくつか気になる生地を指し示す。
「では気になる生地いくつかお持ちしますね。」
指定されたの生地を持って行き
「生地を当ててみて、お顔写りを鏡でご覧になりませんか?」と提案すると、そうですね、と彼はソファから立ち上がり姿見の前までやってきた。
157人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にこ(プロフ) - risaさん» コメントありがとうございます。更新のペースはゆっくりになるかと思いますが頑張ります!引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです♡ (2021年9月24日 14時) (レス) id: c73915c859 (このIDを非表示/違反報告)
risa(プロフ) - ドキドキしながら読ませていただきました♡ これからの展開が楽しみです!更新楽しみにしています! (2021年9月23日 18時) (レス) id: fe924e0240 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にこ | 作成日時:2021年9月18日 9時