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カランカラン。
シックなブラウン調の店内にドアベルが遠慮がちに響く。
昼下がりの約束の時間、来店されたのはごく普通のサラリーマン風の男性だった。
「ご予約の中島様ですね、お待ちしておりました。」
私が出迎えると、男性はこちらにすっと名刺を差し出し
「はい、予約した中島ですが、スーツを仕立ててもらう本人は私ではないんです。私は中島のマネージャーでして。
本人は今車で待機しております。」
そう言われ受け取った名刺を見るとJ事務所SexyZoneマネージャーとの印刷が目に飛び込んできた。
驚きが顔に出ないよう笑顔で返す。
「そうなのですね、失礼致しました。では奥の個室で採寸などしますので、ご案内いたします。中島様もご一緒にご案内しますね。」
「ありがとうございます。では呼んできます。」
表に駐めてある車ヘ向かうマネージャーさんの後ろ姿を見ながら、こっそり深呼吸をする。
店のカウンター裏から店長が出てきた。
「店長！アイドルの中島健人が今から来るんですけど！？私が対応するんですか？」
「うん、よろしく。僕今から業者と打ち合わせがあって出ないといけないから。いつもの冷静な感じでやったら大丈夫だよ」
え、あのキラキラアイドル中島健人ですけど？！冷静になんてできる？？！
軽く受け流す店長にこれ以上何を言っても無駄だ。
店長と私の2人しかいないオーダースーツの店。
小さいけれど老舗だからか、芸能界の人が来ることは初めてではない。しかしそういう時は店長がいつも対応していた。今日に限って店長打ち合わせって。
今をときめくキラキラ王子と直接会う、そんな夢のようなことが自分の身に起きるだなんて信じられなかった。
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にこ(プロフ) - risaさん» コメントありがとうございます。更新のペースはゆっくりになるかと思いますが頑張ります！引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです♡ (2021年9月24日 14時) (
レス) id: c73915c859 (このIDを非表示/違反報告)
risa(プロフ) - ドキドキしながら読ませていただきました♡ これからの展開が楽しみです！更新楽しみにしています！ (2021年9月23日 18時) (レス) id: fe924e0240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2021年9月18日 9時
