それはまるで魔法のように【７】 (ページ19)

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◆ リクエスト１０ - １ ◆ ページ19

西川 side

卓さんと東京でのテレビ収録の仕事の帰り。久し振りに慎吾と３人で飲んでる時に鍵さんから、Aの骨折連絡。隣に座っている慎吾が俺の携帯のLINE画面を覗き込んでくる。

G49「え？骨折したんすか？」

7「らしいな」

G49「何ですか？」

9「雪道で転んだんやって」

必死に飛行機のチケットを探している卓さんの写真を撮ってLINEに載せる。ひと通りLINEでの会話が終わったから、テーブルに画面を下にして携帯を置いてレモンサワーを飲む。

7「たまにはAも、甘えなあかんから、ええ機会なんちゃう？」

G49「あいつ、何でも１人でこなすから」

7「ほんまにそれやねん」

変わらず色んな会社の運行便を確認している卓さんはほっといて、慎吾とAの話をする。野球の話はさっき十分したから。

G49「この前、卓さんと鍵さんとこんちゃんとAの５人で飲んだんですけど、何かすげー仲良くなってて嫉妬しました」

7「そら、毎日毎日一緒やったからな」

G49「高校の時からの付き合いで俺の方が一緒にいる時間長いのに」

7「相変わらず重いなー、お前のそれ」

えーの。好きなんやから。と言う慎吾が本当に羨ましい。俺にはそういう人がいてへんからな。卓さんが、ふう。と一息ついてカバンに携帯をしまう。

7「取れたんですか？」

9「明後日の昼の便が取れた」

7「年内やないですか、年越し向こうでするんですか？」

9「鍵谷もAちゃんもおるから、向こうでの年越しもいいかなって思って」

はい、ここにもAの事が大好きな人がおったわ。卓さんが焼酎のお湯割を一口飲んで、慎吾にお前告ったん？といきなり核心に迫る発言をする。

G49「まあ…はい」

7「でも、やり直しなんやろ？」

G49「告白やり直しなんて聞いた事ないですよ」

9「やり直しなんて、俺も初めて聞いたと」

卓さん、いつ告白するんすか？と言うと、うーん。まだやね。ただ好きとは言ってある。と爆弾発言。

G49「ええ！？いつっすか！え、聞いてないんですけど！」

7「俺も知らないんですけど」

9「やって誰にも言ってないけん。知らんやろ」

G49「いつですか！？」

遥輝、お前が上に乗ってきて、俺がAちゃんに覆い被さった時あったやろ？あの時。とサラッと言ってのける。やからあん時、A、顔真っ赤にしとったんか。

9「顔真っ赤にしてたAちゃん、ばり可愛かったわー」

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