50 恐怖は終わらない ページ50
今日がハイネックの服で本当に良かった。
お陰で浬につけられた痕は隠せたが、この赤さじゃしばらくは消えそうにもない。
「首がどうかした？」
「え！？」
「なんかずっと触ってるから」
一緒に帰っている来生に指摘され、無意識に触り過ぎてしまっていたことに気付いて、慌てて首筋にから手を離した。
「いや、別に…」
浬には来生に見えるようにとか言われたけど、見せれるわけがない。恥ずかしかってこっちが死にそうだ。
「そういえば、佐倉ちゃんのストーカーどうなったかな？あれから付箋貰ったとも聞いてないけど」
「あ…、来生その事についてだけど…」
来生は私のボディーガードをしてくれているわけだし、情報共有をしておいた方がいいと思った。
そっと鞄にしまっていた一枚の付箋を、不思議そうな顔をしている来生に渡した。
そこに書かれている文章を読んだ来生が眉を潜めた。
「…これ、いつから？」
「佐倉さんがストーカーの相談した日、私もパソコンにそれとは別のものが貼られてて…、それは今日貰った二枚目なんだけど…」
「この事、天堂には？」
その問いに首を横に振った。
「何か言いづらくって、この事は来生しか知らない…」
その付箋の送り主が佐倉さんと同じなのか、それともまた別の人物なのか、いつやってくるか分からない恐怖に私の身体は震え出した。
そこに、来生が優しく肩に手を置いてくれて、安心感で震えていた身体もピタリと止まった。
「…分かった。とにかく外では絶対一人になるなよ。買い物とかも俺が同行するから」
「ごめんね。ありがとう」
弱っている時だからこそ、来生の優しさが嬉しくって仕方がない。
「あ、駅前のラーメン屋さん行かない？Aも気になってたところ」
「行きたい！」
「じゃあ、今日はそこでご飯食べよっか」
その日の晩ご飯は来生の提案で、近所のラーメン屋さんで一緒に食べる事にした。
これだけ、一緒に行動を共にしてれば大丈夫だよね。
なんて、さっきまでの恐怖は来生の優しさで薄れていった。
黒い影は着々と私に忍び寄っているなんて知らずに…。
＊ーーーーー＊
話数がいっぱいになったので、
続きはpart 2にて公開致します！
引き続き宜しくお願いします！
↓↓↓
I LOVE... part2【恋つづ/天堂浬】
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あおい - これって、自分と、天堂浬がくっつくんですか？教えてください！お願いします！ (2021年6月6日 15時) (
レス) id: 585e7a9e81 (このIDを非表示/違反報告)
mioパンマン - めっちゃ面白くていいと思います (2020年4月9日 14時) (レス) id: a4269e138c (このIDを非表示/違反報告)
コモリさん(プロフ) - 気になってソワソワします（；＿；） (2020年2月12日 1時) (レス) id: 54db963109 (このIDを非表示/違反報告)
みー子 - すごく面白くて毎回更新楽しみにしてます！大変だと思いますが体に気をつけてムリのないペースでいいのでぜひ続けてください！ (2020年2月11日 23時) (レス) id: 0fbbcda6a6 (このIDを非表示/違反報告)
mika(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気見しちゃいました！更新大変だと思いますが、楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2020年2月11日 22時) (レス) id: 2af277127c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月香葉 | 作成日時：2020年1月31日 0時
