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19 告白 ページ19

あの後、全然寝付けず気づいたら朝を迎えてしまった。
お陰でお昼休憩がとても眠く、ご飯を食べ終わった後だから尚更、座っているだけで意識が飛びそうなほどに。
あと20分で休憩も終わるが、お昼休憩に入ったのが少し遅かったお陰か、食堂はいつもより人が少なく静かだった。


「A眠そうだけど。昨日寝てないの?」

「寝てたんだけど、途中で寝れなくなっちゃって…。多分4時間くらいしか寝てない…」


睡眠時間短いとこんなにも頭が働かないという事を初めて知った。
そして食欲もあまり無く、私には珍しくご飯を半分以上残してしまった。
それを目の前で座っている結衣が、心配そうな表情を浮かべていた。


「マジ?そんな顔山田先輩に見せられないぞー」

「俺が何だって?」


その声に驚いて横を見上げると、山田先輩がニコニコいつもの笑顔で立っていた。


「いや、別になんでもないですよ!」


私が笑って誤魔化すが、山田先輩は急に表情を変えて真面目な顔になった。


「あのさ、昨日のあの人の事だけど」

「…ヒカルさんですか?」


ヒカルさんの名前を口に出すと、山田先輩は更に眉の間に皺を寄せた。

なんだろう…?
ヒカルさんの事で嫌な思いをさせた覚えもないんだけど…。


「あの人に関わるのはやめた方がいい」

「え?」

「女関係とかにだらしないのは分かってるのか?」


確かに、ヒカルさんは女性関係でスクープされたこともあるし、それにあの容姿と財力だ。
そりゃ、言い寄らない女性も少なくないはず。


「でも、私は別にヒカルさんとそーゆー関係を求めてる訳じゃないし、ただのリスナーとして、ファンとしての気持ちしか…」


そう、私はヒカルさんの事はただファンとして好きなだけで…、


『…A』


けど、あの男の子が本当にヒカルさんだったら、私はどうすればいいんだろう。


「とにかく、あの人にもう関わらないでくれ」

「なんでそこまで山田先輩に言われなきゃいけないんですか!」

「Aのことが好きだから…ッ!」


山田先輩の声は食堂中に響き渡るくらいの声量で、それに驚いた私と結衣は顔がこれでもかと真っ赤な先輩とは裏腹に、ぽかーんと驚いて言葉も出なかった。

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設定タグ:ヒカル , カルピン , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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揶揄 - 最近見始めました!すごく面白いです! (2019年9月22日 9時) (レス) id: f13e29755c (このIDを非表示/違反報告)
虎苦迷花さん推しのぴかちゅう - まぢすこ…(( (2019年9月21日 20時) (レス) id: d00440de79 (このIDを非表示/違反報告)
金亀子?(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです、!!! (2019年9月7日 23時) (レス) id: a3d0a4cc33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月香葉 | 作成日時:2019年7月30日 22時

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