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14 花火 ページ14

本当は、あの子と出会った姫路で働きたかった。


あそこは自然豊か出し、お婆ちゃんとの思い出もあるし、それにあの子の事少しは思い出せるんじゃないかなって思った。
でも、思い出したからと言って何か起こるわけでもないし、結衣の言う通りこのままズルズル過去を引きずっていたら婚期を逃しちゃうかもしれない。


「…そういえば、ヒカルさん姫路ですよね?」

「ああ、そやけど」

「姫路の花火大会って行ったことあります?海の上で大きなのが打ち上げられるんですけど」

「…っ!」


そうあの花火大会が一番記憶に残っている思い出。

私の問いに少しギョッと目を丸くさせて驚いた表情をした後、ヒカルさんは私から目を逸らした。


何で今逸らされたんだろう?


そんな疑問を考える前に、ヒカルさんは少しおどおどしく答えてくれた。


「あー、うん。小さい頃に一度だけなら…」

「ほんとですか!私も小さい頃一度だけ見に行った事があって!花火綺麗ですよね!」


小さい頃の私には、夜空に打ち上がった花火はとても大きく、キラキラと散っていく光景はとても綺麗で、あれが人生で初めての花火だった。


「その時はお婆ちゃんの家に遊びに何日か泊まりで行ってて、その時地元に住んでる男の子と仲良くなって…」

「地元の男の子…?」

「ヒカルさん?どうかしました?」


先程とは違って目も合わせてくれないし、どこか浮かない表情をしている。
何だろう…。
私何か失礼な事をしてしまったのだろうか、と思ってしまうほどだった。

15 確信→←13 食事会



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設定タグ:ヒカル , カルピン , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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揶揄 - 最近見始めました!すごく面白いです! (2019年9月22日 9時) (レス) id: f13e29755c (このIDを非表示/違反報告)
虎苦迷花さん推しのぴかちゅう - まぢすこ…(( (2019年9月21日 20時) (レス) id: d00440de79 (このIDを非表示/違反報告)
金亀子?(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです、!!! (2019年9月7日 23時) (レス) id: a3d0a4cc33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月香葉 | 作成日時:2019年7月30日 22時

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