Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのに。

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side:Daiki

大貴「お粥作ったけどどう、食べられそう？」


暫く考えて、申し訳なさそうに首を横に振る山田はかなり弱々しい。


大貴「ん、そっかそっか。大丈夫、いつでも作れるんだから。冷蔵庫に入れて置くから治ったら食べな、ね？」


さて…となると、薬も飲めないんだよね。可哀想だけど点滴になっちゃうな…。


大貴「…やまだー、もっかいごろんってしよっか。」


輸液パックと点滴に必要なものを準備して、山田をもう一度寝かせる。


不思議そうな顔をしながらも素直に横になってくれたけど…


涼介「…！やだぁ…っ泣」


さすがにね、袖を捲ったら気づかれちゃった。苦笑


大貴「嫌だねぇ。でもご飯もお水も摂れてないからさ、お薬入れてあげないとしんどいの治らないよ？」


涼介「ぐす…っ、やぁ…泣」


…ここまで来るともう説得してもあまり意味は無い。なるべく怖がらせないようにさっと済ませちゃいますか…。


大貴「冷たいのするね、…よし、ちょっと動かないよ〜。」


涼介「…いっ…やぁ、いたいっ…泣！」


大貴「…ん、終わった終わった。ごめんな、嫌だったなぁ？」


そんなには痛くないはずなんだけど…笑 怖かったんだろうな。泣きすぎて咳込む山田を一旦起こして背中を撫でる。


大貴「頑張ったなぁ。もう少ししたら楽になってくるからね。」


涼介「んー…、」


暫くそうしていると、静かな寝息が聞こえてきて肩にもたれかかった頭が重くなるのを感じる。


大貴「…子供みたいだな、笑」


長い睫毛が涙できらきら光っているのをそっと拭うと、起こさないように布団を掛け直した。


fin

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