Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのに。

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side:Ryosuke


撮影は無事に終えて、幸いにもこの後はフリー。久々にゆっくりできるんだから早めに帰って休まないと…。


ぼーっとそんなことを思いながら廊下を歩いていると、またくらくらしてきて躓いてしまった。


身体に力が入らなくて、そのままどんどん床が目の前に迫ってくる。ダメだ、倒れる…。


衝撃に備えてぎゅっと目を瞑ると、不意に何かに包まれるような感覚。


雄也「危っな…、顔真っ白じゃん。」


ゆっくり目を開けると、目の前には心配そうな顔をした雄也が倒れかけた身体を支えてくれていた。


雄也「…この後仕事無いんだよね？」


涼介「ん…無いけど…。」


雄也「ちょっとこのままじゃ帰せないわ。車出すからここで待ってて、荷物は持って来るから。」


すぐ側のソファに座らせられて、言葉を返す暇もなく話は進んでいく。気付けば雄也の運転する車の助手席に乗って、病院へと向かっていた。


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side:Yuya


撮影終わり、飲み物でも買おうかと廊下の自販機に向かう途中見えた人影は、さっきまで一緒にいたやつに凄い似てて。


…てかなんかフラフラしてない？今にも倒れそうなんだけど。


思わず駆け寄ってみると、今まさに倒れそうになっている山田がいて咄嗟に抱き抱える。


辛そうに顔を歪める山田は真っ白で隈も酷い。上着越しに触れた身体も痩せていて、何より体重が軽すぎる。


絶対ろくに飯食ってなかったろ…それにここ数ヶ月は楽屋ですら寝ているところを見ていない。


有無を言わさず病院に連れて来ると直ぐにベッドに寝かせて診察を始めた。


雄也「聴診するから服捲って？…こら、息止めちゃダメ。」


涼介「……、」


雄也「あーってして。…んー、もうちょっと大きく…。」


…随分大人しいな、いつもならもっと嫌がるのに。


雄也「ん、じゃあ次顔見せて。」


うん…やっぱりというか、当たり前というか。貧血起こしてるし、これ朝とか相当辛かったんじゃないかなぁ…。


雄也「…貧血だね、採血と点滴して様子見かな。」


涼介「…やだぁ、、」


雄也「嫌じゃないの、こんなになるまで我慢して…。すぐ終わるから頑張るよ。」


涼介「んん…やらない…っ」


雄也「ダメだって。水分も栄養も足りてないんだから。」


ぐずぐずしてるけど、今日はちょっと厳しくしないとまた無理するかもしれないし…。


涼介「あっ…やぁだ、！泣」


雄也「動かない。針ずれたら痛いの山田だからね。」

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