Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのに。

Dr. Yuya × Pt. Ryosuke * ページ47

side:Ryosuke


「あぁ〜、良く寝た！」…なんて清々しく気持ちの良い寝起きなんてもう随分味わってないな、そういえば。


そしてそれは今朝も例外じゃなく。


涼介「…っ、はぁ…」


気持ち悪い…視界がぐわんぐわん回ってまともに目が開けられない。


仕方なく一度起こした身体をそのままベッドに戻し、目を閉じて目眩が治まるのを待つ。


朝早くからの撮影、体型維持の食事制限、減量の為の過度な運動、台詞を頭に叩き込みながら夜遅くに布団に入って…。


そろそろ限界なのは自分でも分かってるけど、なかなか休む決断は出来なくて。


誰かに相談しようかなぁ、なんて考えもメンバーと顔を合わせると消えてしまって、ずるずると引き延ばした結果がこれだ。


…大丈夫、気合で乗り切ろう。今までもそうしてきたし。


今度は慎重に起き上がって、深呼吸をしてから軽く頬を叩いて自分に喝を入れる。


よし、今日も頑張ろ。


.






.


雄也「お、山田おはよ。」


涼介「おはよー。あれ、雄也だけ？」


雄也「そうだよ、笑 先週スケジュール変更あったじゃん。有岡くん別の仕事で来れなくなったから2人だって。」


あぁ、そういえばマネージャーがそんな事言ってたような…


雄也「…ってかさ、顔色悪すぎない？ちゃんと寝てる？」


涼介「ん？あー、まぁ最近ちょっと忙しいからね。でも寝られる時に寝てるから。」


雄也「…そう？ご飯は？」


涼介「食べてるって。雄也お母さんみたい笑」


雄也「誰がお母さんだよ！笑 もー…気を付けてよ？」


ふー…危ない危ない、雄也意外と鋭いんだもん。


…まぁでもこの顔じゃ流石に心配かけるか。今日初めてまじまじと鏡を見たけど、そこに映る自分は青白くて血の気がない。


顔色の悪さはメイクで隠して貰って、少し痩せ気味な身体も衣装でカバーして…うん、これなら何とかカメラの前に出られるかな。

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