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side:Keito
圭人「いっ、た…、」
突然のことに驚きすぎて放心状態だったけど、ごつごつとした岩に打ち付けられながら落ちたからか段々と全身に鈍い痛みを感じる。
慧「けーと!!」
慌てたスタッフさんが周りに集まってくる中、伊野ちゃんがその中を掻き分けて来て側にしゃがみ込んだ。
慧「大丈夫、怪我は?どこが痛い?」
圭人「ぜんぶ…っ、でも…足、」
全身が痛いけど、足が特に酷くて立ち上がろうとしても力が入らない。
慧「足?どこだ…膝?ちょっと触るよ、」
圭人「…あぁっ、いっ…!泣」
慧「…ここか。かなり擦り剥いてるし落ちた時に足首も捻ってるかもなぁ…すぐ病院行こ、」
圭人「えっ、でも…」
撮影はまだ途中。山登りも終わってないし、夕日も見てないのに…
慧「後でスタッフさんに確認はするけど、撮影なんて後でいいから。今1番優先しなきゃいけないのは圭人の怪我治すことでしょ?ほら乗って。」
そう言いながら当たり前のように目の前にしゃがみ込む伊野ちゃん。
慧「何遠慮してんの、大丈夫だって。圭人おぶったくらいで潰れないから!笑」
圭人「ごめん…ありがと、」
慧「いいって。揺れるのしんどかったら目瞑ってな?」
1人で降りるにも結構大変な山道なのに、俺をおぶって足早に下山していく伊野ちゃん。
すぐに車に乗り込んで病院へ向かうと、いつも体調を崩した時に入る部屋とは別の部屋に通される。
慧「ちょっとここで待っててね、すぐ戻るから。」
部屋の中心に置かれたベッドの周りには見たことない色々な器具や機械が置いてあって、急に緊張してきた…
何するんだろう、やっぱり痛いのかな…縫合しようなんて言われたらどうしよう…。
慧「お待たせ。…緊張してる?顔色悪いね。大丈夫、一回リラックスしよっか。深呼吸して〜、、」
圭人「ん…っ、はぁー、、」
慧「そうそう、力抜いていいよ。何も手術するわけじゃないんだから笑 」
ゆったりとした口調の伊野ちゃんの声は安心して、少しずつ緊張も解れてきた。
慧「まず擦り剥いたとこの手当てかな。その後レントゲン撮ってみて、必要だったら処置するね。」
俺が不安に思ってるのを察してか使わないであろう器具を見えないところに片付けてくれて、傷口にライトが当てられる。
慧「ズボン捲るよ。…んー、、まず砂とか付いてるの落とさないとだね。」
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ふ ゆ(プロフ) - ゆいさん» たくさんの応援コメントありがとうございました〜!とっても励みになりました^ ^移行先でも宜しくお願いします…! (2020年3月3日 15時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ(プロフ) - みーさん» リクエストありがとうございました!移行先でも宜しくお願いします^ ^ (2020年3月3日 15時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - パート2でも楽しいお話を毎日ありがとうございました!リクエストも忠実に答えていただいたり、メンバーの特徴をとらえた描写をされていたり…大好きです!また移行して下さった場合には読ませていただきます!ありがとうございました(*^-^*) (2020年3月2日 22時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 更新ありがとうございます とても良かったです また機会があればリクエストさせていただきます これからも更新頑張ってください (2020年3月2日 20時) (レス) id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございます〜! (2020年3月2日 16時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ ゆ 。 | 作成日時:2019年12月22日 16時