Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのに。

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side:Daiki


ユニットを倒されて治療する段階までくると、不安そうに手をぎゅっと握り締めてる知念。


掌には爪が食い込んでるし微かに震えてて、可哀想なくらい怖がってるのがわかる。


涼介「手繋ぐのどっちがいいかな〜、聞き手の方が良いならこっちかな？」


慧「見るの怖かったら目隠しするけどどうする？…そっか、じゃあ目瞑っててね。」


もう完全に3人とも知念の保護者。笑
伊野ちゃんが治療に集中する間、山田は手を握って俺は削る時耳を塞いでる係。


慧「じゃあ大っきくあーんってしててね、動いたら危ないから何か伝えたい事あったら教えて？」


目隠しをされるのは怖いようで、固く目を閉じて大人しく口を開けてる姿に思わず少し感動しちゃう。


あんなに嫌がってた知念がちゃんと頑張ってる…！って、まだ何も始まってないんだけどね。笑


慧「まずちょっとシューって音するけど大丈夫だからね。」


侑李「っ…」


慧「…よし、じゃあ次削るの痛くないように麻酔するね。ちょっとだけチクってするけど我慢ね〜、、」


侑李「いっ…んんーっ…！泣」


涼介「大丈夫、もう終わるよ〜。ゆっくり息吐こっか、」


侑李「んっ…ぐす…はぁ、、っ泣」


慧「…はい、とりあえずこれで痛いの一回終わり。頑張ったね〜。」


伊野ちゃんに目で合図されて、タオルでそっと耳を包むようにしてできるだけ音を遮断する。


慧「今から削ってくけど、痛かったら手動かして教えて？山田が握っててくれるからね。」


侑李「ん…、、泣」


先に小さな方を治すことにしたらしく、最初こそびくびくしていたものの痛くないとわかってからは動くこともなかった。


問題は大きい方だよねぇ…。伊野ちゃんがぼそっと呟いてたの聞いちゃったけど、神経を残せるかギリギリのところらしい。


知念には聞こえないようにだけど「いけっかなぁ、これ…。」って言いながら難しい顔してたし。


…つまりそれだけ深い所まで削らなきゃいけないわけで。頑張れるかなぁ…。

　

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