Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのに。

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side:Kei



慧「…ん、いいよ。痛いのは左の奥だけだよね？」


侑李「うん…。」


慧「一回で治せそうだから、今日どっちも治して帰ろっか。何回も来るの嫌だろうし。」


涼介「だって。良かったじゃん！仕事の都合もあるしね。」


山田が明るくそう声を掛けるけど、知念はそれとは裏腹に今にも泣きそうな顔をしてる。


侑李「ん…でも…、、」


大貴「うん？…でも？」


侑李「こわい…っ泣」


怖い…そりゃあそうだよね。大人でも結構歯医者に行くの勇気いるし。


まして今回は痛くなってから来たわけだから、治療もそれなりに痛いことは解ってるはず。


慧「痛いのが怖い？」


侑李「いたいのと…音もやだ…泣」


音かぁ、、痛みは麻酔もするし軽減できるけど、音だけはどうしようもないな苦笑


慧「痛いのは麻酔のお薬使うから我慢できないほど痛くはならないと思うよ。音はね〜…削る音が嫌なんだよね？2人に耳塞いで貰うしかないかなぁ。」


あの耳障りな音が嫌で歯医者を避ける人も少なくないくらいだもん、なるべく怖がらせたくはない。


けど削るにはやっぱりどうしても音が出るし…。


2人のうちどっちかに耳を塞いで貰って、もう1人には手を握ったり声を掛けたりしてもらおうかな。

　
侑李「ん…がんばる…っ泣」


慧「ん、偉いね。どうしても痛かったり、怖くなっちゃったら声掛けていいからね。知念のペースに合わせるから。」


さて、やっとここまで来れた。


せっかく頑張るって決断してくれたんだから、次は俺が頑張らないとだなぁ、、笑

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