Dr. Daiki × Pt. Kei * ページ28
side:Daiki
……どうすればいいんだ、これ…。
俺の目の前には顔を赤くして潤んだ目の伊野ちゃんと未だに今日一度も使えていない体温計、口のつけられてない水が入ったコップ…
診察なんて出来るはずもなく、薬はおろか聴診器ですら鞄から出せていない。
大貴「…ね、とりあえずさ、熱だけ測ってみよ？」
慧「…やだ。」
…このやり取りももう何回目かわからない。
事の発端は今朝、楽屋に入ってすぐのことだった。
.
.
大貴「おはよー、」
何人かのメンバーから返事が返ってくる中、大きめのソファを占領して寝ている伊野ちゃん。
空き時間には大抵寝ているからあまり気にならなかったんだけど、どうもメンバーの様子がいつもと違う。
薮ちゃんは途中伊野ちゃんを起こして何か話しかけてるし、普段は割と騒がしい裕翔やゲームに夢中な山田もちらちらとそっちを見てる。
大貴「…伊野ちゃん何かあったの？」
裕翔「あれ、そっか大ちゃん今来たんだもんね。伊野ちゃん今日朝から熱あるんだよ…。そっとしといてあげて。」
大貴「えっ、大丈夫なの？撮影は？」
涼介「今日の撮影どうしても延期できないらしくてさ。本人もギリギリまで休んで出るって言ってるし、俺らでフォローして喋らなくても済むようにするつもり。」
山田の言う通り8人も居れば不自然になることなくトークも出来るわけで、その日の撮影は何とか無事に終えることができた。
光「…大丈夫？寄っかかってていいからもう少し寝てな。」
慧「ん…、」
帰りの車の中、二台に分かれたうち俺と光くん、伊野ちゃんが同じでこの後光くんは仕事がある。
伊野ちゃん1人にするのも心配だな…。
大貴「次寄るの伊野ちゃん家だよね？俺一緒に降りるよ。部屋まで支えてかないといけないし、熱高いからちょっと心配だし。」
光「うん、助かる。ごめん、俺も手伝えたら良かったんだけど…。」
大貴「仕事でしょ、お互い様じゃん！頑張ってきて。…あ、伊野ちゃん着いたよ、起きれる？」
そう声を掛けると、重たそうな瞼をゆっくり開いてのらのろと車を降りる。
危なっかしくて見てらんないな、、
大貴「こっち手回して？体重掛けて大丈夫だから。」
肩を貸して玄関まで歩いて、鍵を開けて貰ってベッドに寝かせて…それで今に至る訳だけど。
全然いつもの伊野ちゃんじゃない…！ワガママ放題であれもこれも全部拒否。
早くもお手上げだよ…
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ふ ゆ(プロフ) - ゆいさん» たくさんの応援コメントありがとうございました〜！とっても励みになりました^ ^移行先でも宜しくお願いします…！ (2020年3月3日 15時) (
レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ(プロフ) - みーさん» リクエストありがとうございました！移行先でも宜しくお願いします^ ^ (2020年3月3日 15時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - パート2でも楽しいお話を毎日ありがとうございました！リクエストも忠実に答えていただいたり、メンバーの特徴をとらえた描写をされていたり…大好きです！また移行して下さった場合には読ませていただきます！ありがとうございました(*^-^*) (2020年3月2日 22時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 更新ありがとうございます とても良かったです また機会があればリクエストさせていただきます これからも更新頑張ってください (2020年3月2日 20時) (レス) id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございます〜！ (2020年3月2日 16時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふ ゆ 。 | 作成日時：2019年12月22日 16時
