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side:Daiki
伊野ちゃんに騙して病院に連れて来られて、ちょっと不機嫌なまま始まった検査。
問診に身体測定…苦手な聴診も喉を診るのも、それから怖かったけど心電図も頑張った。
「次で終わり」なんて言うから気を抜いてたら、気付いた時にはツンとした消毒液の匂いがして伊野ちゃんの手には針が握られてて…
ダメだって分かってるけど、どうしても我慢できなくて手を引っ込めてしまった。
慧「…大ちゃん、」
伊野ちゃん、怒ってるよね…?いつも点滴とか採血の時、「危ないから絶対動かないでね」って言われてるのに…
頭を上げたら呆れた顔されてるんじゃないかと思うと怖くて、暫く俯いたままでいると暖かい手で両頬を包まれた。
慧「何で下向いてるの、笑 ごめんね、いきなりで怖かったね。」
大貴「っ…ん…こわかった…っ泣」
「そうだね、」と伊野ちゃんが続ける。
慧「怖いのもわかるよ。大ちゃんが注射嫌いって事もちゃんと知ってる。…けどね、病気が無いか調べる為に採血って凄く大切なの。…わかる?」
大貴「…ん…。」
慧「ほんの一瞬チクってするだけ。大ちゃんなら頑張れると思うんだけどなぁ?」
ゆっくり諭すように話す伊野ちゃんの声は聞いているとなんだか安心して、頑張れるかも…そう思えてきた。
大貴「いのちゃん…頑張る…、」
慧「ん、大ちゃん偉いね。もう一回腕ここに乗せられる?…すぐ終わるから目瞑っててね。」
ぎゅっと目を瞑るとすぅっと冷たい感覚がして、その後すぐに苦手な鋭い痛みが走った。
大貴「っ…、」
慧「もう痛いとこ終わり。…よし、ここ押さえておいて?頑張ったね、偉い偉い。」
さっとテープを貼るとそのまま頭を撫でられる。
慧「今日はこれで本当におしまい。ご飯行こ?」
前から気になっていたお店に2人で行って、まだ明るいけどちょっぴりお酒も嗜んで。
ふわふわしてきた頃、伊野ちゃんがとんでもないことをさらっと言ってのけた。
慧「…あ、そうそう。今日は簡易的な検査だったけど、春になったらちゃんと人間ドックもあるからね。」
…!?
大貴「聞いてない!」
慧「うん、今初めて言ったもん。笑」
へらっと笑う伊野ちゃんが今は悪魔に見える…。
今度こそ絶対騙されないからね…!
fin.
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ふ ゆ(プロフ) - ゆいさん» たくさんの応援コメントありがとうございました〜!とっても励みになりました^ ^移行先でも宜しくお願いします…! (2020年3月3日 15時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ(プロフ) - みーさん» リクエストありがとうございました!移行先でも宜しくお願いします^ ^ (2020年3月3日 15時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - パート2でも楽しいお話を毎日ありがとうございました!リクエストも忠実に答えていただいたり、メンバーの特徴をとらえた描写をされていたり…大好きです!また移行して下さった場合には読ませていただきます!ありがとうございました(*^-^*) (2020年3月2日 22時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 更新ありがとうございます とても良かったです また機会があればリクエストさせていただきます これからも更新頑張ってください (2020年3月2日 20時) (レス) id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございます〜! (2020年3月2日 16時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ ゆ 。 | 作成日時:2019年12月22日 16時