Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのに。

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side:Ryosuke


慧「じゃあお薬塗ってくけど、顔だけ動かさないで頑張ろうね。1分くらいかなぁ…。泣いても声出しちゃっても大丈夫だからね。」


伊野ちゃんはそう言ってくれるけど、つまりそれだけ苦しいし痛いってことだ。緊張は最高潮に達して、心臓がばくばくする。


それでも勇気を出して頷くと、遠慮がちに開けた口に長い綿棒が入って来た。


涼介「…んんっ…！ぅえ、っ…げほっ…泣」


慧「鼻からゆっくり息吸ってね〜、…そうそう、頑張れてるよ。」


当たり前だけど、喉の奥までぐっと押さえつけられるから嘔吐反射でもの凄く苦しくて気持ち悪い。


それだけじゃなくて薬が触れるとヒリヒリと焼けるような痛みがあって、涙が止まらなくなる。


涼介「ぉえっ…んーっ…たい…けほっ、も、やだ…っ泣」


大貴「もうちょっとだからな…苦しかったらここ握ってていいから。頑張れ頑張れ、」


思わず顔を動かしそうになるけど、大ちゃんからがっつり押さえられてるから身動きは取れない。


大ちゃんが差し出してくれたパーカーの裾を強く握りしめると、ほんの少しだけ楽になった。


慧「…うん、これで良いかな。よし、終わり！痛かったね、よく頑張りましたぁ。」


泣きすぎてぐちゃぐちゃになった顔を伊野ちゃんがティッシュで拭ってくれる。


涼介「ん…っ、はぁ…、泣」


慧「今日は暫くお薬塗ったところ痛いだろうけど、それだけよく効いてる証拠だから…数日で良くなるからね。」


大貴「…ん、眠くなってきた？いいよ、いっぱい頑張って疲れたもんな。」


痛みと苦しさから解放された安心感と、昨夜寝付けなかったせいか急に眠気が襲ってきて大ちゃんに抱きついたまま眠ってしまった。

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