上京したら犬系&猫系男子に拾われました 2

♯77　嬉しそうな顔 ページ17

莉犬side




莉犬「ただいまー。」




今日はなんか疲れた……。


レコーディングに時間かかったからな〜。




そんなことを考えながら靴を揃える。




ん？


いい匂い……。


これはシチューかな？




と、見慣れたドアに手をかける。




『あ、おかえりなさいっ！』




さとみ「おかえり。」




そこにはいつもに増して笑顔のAと、少し嬉しそうなさとみくんがいた。



目の前にあるまだ作りたてのシチューには手を付けずに、俺のことを待っててくれたようだ。




莉犬「あ、ごめん！ちょっとまって……おけ！」




手を洗い終えると席につく。



挨拶をして、それぞれさとみくんが作ったご飯につける。




莉犬「なんで二人してそんなに嬉しそうなの？」




さとみ「え？俺は別に。」




興味なさげの演技をするさとみ。




……わかりやすっ。




『私はメンバーと出かけることになったんです！』




Aの言葉で理由が分かった。




『そこで、お願いしたいことがあるんですけど……いいですか？』




上目遣いで少し申し訳無さそうに言った。




か、かわいい……！！！




莉犬「……もちろん！」




さとみ「……いいよ。」




Aの破壊力にやられつつ答えると顔を綻ばせた。




『一緒に服を選んでくれませんか？』

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