もう少しそばにいて season２

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『翔太ー？』


『どうしたのー』







私の顔を少し驚いた顔でじっと見て、
同僚に話しかけられた翔太くんは｢あ、いや…｣なんて言いながらまた前を向いた。






なにあれ！さすがにムカつく！！








｢ちょっと！！なんで無視するの！？｣








走って翔太くんの腕を掴むとすごい勢いで突き放されて……








渡｢……なにすんの…ビビった｣


｢…だって翔太くんが無視するから｣








めちゃくちゃビックリしてる翔太くんに

誰ー？

って声かける同僚。








渡｢……あー、……昔ちょっと遊んでた近所の子｣









ドクン、と心臓が脈打って
顔がだんだん熱くなる。









｢え……なにそれ…｣


渡｢久しぶりだな。おっきくなったな〜｣










作ったような笑顔見せて

そんなに私のことが嫌…？


泣きそうになるのを堪えて下を向く。











渡｢なに、旅行？Aちゃんもここの旅館…｣


｢なにそれ！！！嫌いなら嫌いって言えばいいじゃん！！バカ！！！！｣









仲良くなれたなんて思ってたのは、

兄妹みたいな存在だって思ってたのは、


私の一方通行でただの勘違いだった。








今も私があげたピアス付けてたくせに！！！

翔太くんなんか大っ嫌い！！！




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