もう少しそばにいて season２

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一晩中考えたけどやっぱよく分かんなくて
朝出発する頃にはもう、翔太くんの会社はいなかった。







田｢Aちゃん昨日の人大丈夫だった？てか知り合い？｣


｢あ、昨日はありがとうございました。…まあ…知り合い…なんですけど…｣


田｢………けど？｣


｢…………あの人は知り合いって思われたくないらしいです｣


田｢えーAちゃん嫌われるようなことしたの？(笑)｣


｢してないですよ！！！………多分｣


田｢たぶん(笑)(笑)｣


｢バカにしてますよね？｣


田｢してない！！してないよ！！！｣





明らかにバレた！！って顔で私から目線を逸らす。



……翔太くん、体調良くなったのかな。






" 嫌われるようなことしたの？ "



わかんない。
分かんないからモヤモヤする。




何度かけても出ない電話。


＿＿＿＿＿＿ ただいま、電話に出ることができません


何回聞いたんだろその言葉。









カエ｢自由行動だよA！！海鮮丼食べ行こ！！海鮮丼！！｣


｢あ、ちょ、引っ張らないで！｣








私の腕を掴んで走り出すカエに必死に着いていく。
余計なこと考えなくて済むから逆にありがたいかも。





ため息、そしてグルグルモヤモヤしてる頭の中で私は今、たつやくんより翔太くんの事を考えてしまっている。



たつやくんに関しては喧嘩してるからいいけど！！






でも、このままにしててもダメだと思うから次翔太くんに‎会った時にはしっかり話を聞こう。


泣かない、大丈夫。




翔太くんに突き放されても理由を聞こう。



大丈夫、大丈夫




そう言い聞かせると、少し気持ち強くなった気がした。





カエ、心配してくれてるんだろうな。




腕を引く力が強いのに優しくて少し泣きそうだ。


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