もう少しそばにいて season２

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深澤 side.





Aが電話になかなか出てくれない事にむしゃくしゃしながら、翔太が今家にいるかを確認するために電話をかけた。





渡『……もしもし』




キツそうにしてる翔太の声。







深｢何してるー｣


渡『…ふっかかよ。』





嫌そーな声！！

なんでそんなみんなして俺を拒むの！！







渡『いまー？北海道に社員旅行来てる』






うわー、今1番聞きたくなかったワード。

……てかAってどこに行ってんだろ。





もうそれどころじゃなくて、どこへ行くかすらなにも聞いてなかったことを思い出した。







深｢お前も社員旅行かよ。今部屋？｣


渡『部屋だけど。ああ…A…』








そこで声が途切れる。




……でも俺はハッキリと聞こえた。




コイツ、Aって言ったな、間違いなく。





………………………いやいやいや、そんなわけ。(笑)







深｢…まさかとは思うけど、そこAいないよね？｣


渡『…えー？』


深｢代わって｣







絶対いる。

翔太の声が"いますけど俺を挟むな"って声してるから。






渡『だってよ。どうする？』







てか待って。

翔太の部屋にいんの？なんで？





段々と気持ちが不安定になって行く。

胸が締め付けられて行くのにも本当に慣れない。






深｢早く代われ｣







はやく、Aにダメだって言ってあげないと。









……実はそんな軽くなくて、もうけっこー限界が来てんのを頑張って抑えてることも


Aは何も知らないんだろ。


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