もう少しそばにいて season２

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……そんなに分かりやすく拗ねられると…


私に背を向けて膝抱えて丸まってるたつやくんは見てわかるくらい拗ねてる。






｢……あと、こんな時になんだけど｣


深｢……なに｣


｢社員旅行…、2月にあるんだけど｣


深｢は？ダメ。｣





ですよね。

テンプレのように返ってきた言葉は
もうだいたい予想出来てたけど。





｢ん〜…そう言われるとは思ったんだけどさ｣


深｢ダメ！！Aのこと好きって言ってる奴いんのに行くの！？さすがにびっくりする！！｣


｢いや…でも…｣


深｢断れよ！！断って！！｣


｢あのさ｣


深｢行ったら怒る！！！｣


｢もう怒ってるよ｣






それはもう怒ってるんだよたつやくん。





でもカエに強制参加って言われちゃって……


どうしよう…








｢もう名前書いて提出したって言ったらもっと怒る？｣


深｢おこっっっ………は？出した？もう出したの？｣


｢カエに強制参加って言われちゃってさ｣


深｢え、彼氏の意見は聞かないで出したの？｣


｢うん、ごめんね｣









あのさあって顔で首の後ろ辺りを触ったたつやくんの顔は不機嫌MAX。




というか提出したの私ではないんだけど、
正しくは"勝手に出されてた"が正解であって。



まあそんな事を言おうとしても耳を傾けてくれないんですよたつやくんは。







深｢ごめんって言うなら相談してよ｣


｢お土産買ってくるから｣


深｢そういう話じゃないだろ｣


｢じゃあ会社の人が盛り上がってる中わたしだけ行けませんって言うの？｣


深｢言えよ。言って。｣








さすがに私もこれには頭を抱えてしまう。

もう言葉も出てこない……






｢目黒くんの方が聞き分け良かった！！！！！！！｣






だからつい口走ってしまったのは許して欲しい。



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