【両面宿儺】コイツは俺の女だが？

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【 A side 】






宿儺「嗚呼、俺だが。オマエの目は飾りか？」






溜息を吐く宿儺の様子に目をぱちくりさせる私。



･･･あれ？これって、夢？






『･･･そっか、そーだよね、どうせこの宿儺も夢だよね』






悠仁と宿儺の死が悲し過ぎて 悠仁の遺体の前で夢まで見るようになったか、私。



私を横抱きする宿儺の頬に手を添えると、夢宿儺がデコピンをかましてきた。しかもまた溜息吐いてたし。



てか何故か頬っぺた怪我してるし。



･･･私の夢のくせに生意気な。






宿儺「誰が夢だって？」



『宿儺だよ。夢なんだからもう少し優しくしてくれてもいいんじゃない？勝手に死んでどれだけ寂しかったと思ってるの？』






小さくため息を吐いて『 明晰夢なんだから私の思い通りになってよ 』なんて言うと、いきなり口付けてきた夢宿儺。



･･･あれ？私口付けてほしいって思ったっけ。






宿儺「･･･はッ、いい顔だな。これで夢じゃないってわかったか？俺は思い通りには動かんぞ」



『夢だし･･･！宿儺がいるのも可笑しい！だ、って･･･悠仁は、』



「おい宿儺！お前いきなりどこ行って、」






“だって悠仁は死んでたんだよ” そう言おうとした瞬間、叫んだのは先程 私たちの目の前で心臓に穴が空いた状態で横たわっていた彼だった。






虎杖「･･･A？」



『は？』






あ、やべ。夢だとしてもなんか出しちゃいけない声が出ちゃった。






宿儺「ｸｸｸｯ 小僧。Aに説明してやれ」



虎杖「え、此処の説明？えーっと、此処は宿儺の心の中？」



宿儺「なんで疑問形なんだ」






心の中･･･生得領域？






『･･･じゃあ、生きてるの？』



虎杖「応！あー･･･いや、宿儺(コイツ)が心臓治してくれたらってことだな」






悠仁が宿儺の事を じとり と見るも、宿儺は気にせず低い声で笑ってるだけ。



それなら、宿儺も生き返れるんだから治せば良いだけなんじゃ･･･？

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