【両面宿儺】コイツは俺の女だが？

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【 A side 】






「呪殆が変態を遂げるタイプの場合、特級に相当する呪霊に成ると予想されます」





あ、伊地知さんだ。


中行く前に間に合ってよかった。





『やっほー、皆。伊地知さんこんにちは。遅れてすみません』





3人に軽く手を振ると、各々手を振り返しながら声をかけてくれるからついでにハイタッチしといた。
やったね。(？)


伊地知さんが「 こんにちは藤榮さん。お疲れ様です 」と声を掛けてくれたから 軽く会釈した後、伊地知さんに紙袋を渡す。





伊地知「？ 藤榮さんこれは･･･？」



『いつもお世話になってるから差し入れです。毎回ありがとうございます！』





にこっ と笑いながら『 これからもお世話になります 』と言うと涙を流しながらもお礼を言われた。


お礼を言うのは圧倒的にこっち側なのになぁ。


毎度現場に送り届けてくれるし、何より上層部と五条先生たちの間で苦労してるのを知ってるからね。





『それにしても、今回の呪殆がもし本当に特級クラスだったら荷が重いなぁ』



虎杖「なぁなぁ、俺 特級とかまだイマイチ分かってねぇんだけど」



『んーっと、五条先生クラスの術師が任務に当たるくらいの強さの呪霊が特級に分類されるの』





私の説明に加えて伊地知さんが " バカでもわかるように " と説明した。


伊地知さんの説明を借りると、通常兵器が効くと仮定した場合、特級はクラスター爆弾の絨毯爆撃でトントン。





伏黒「本来呪霊と同等級の術師が任務に当たるんだ」



『でも五条先生は出張、と･･･』



伊地知「この業界は人手不足が常。手に余る任務を請け負うことは多々あります。ただ、今回は異常事態で緊急事態です。



“絶対に戦わないこと”



特級と会敵した時の選択肢は“逃げる”か“死ぬ”かです。
藤榮さんはその限りではないかもしれませんが」



虎杖「ん？Aがその限りじゃないって、どゆこと？」



伏黒「Aは準1級だから可能性があるかもしれないってことだ」





悠仁と野薔薇にすごいびっくりしたような顔で見られてる･･･。


伊地知さんの説明した通りだと、1級,準1級術師はほぼ戦車ってことになるから、今 悠仁たちは私の力を戦車とどっこいだと思ってるのかなぁ。





伊地知「ですが、自分の恐怖には素直に従ってください。君達の任務はあくまで生存者の確認と救出であることを忘れずに」

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