【両面宿儺】コイツは俺の女だが？

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【 A side 】






虎杖「あれ、A！待っててくれたの？」



『や！悠仁くんお疲れ様』





実は、寮に戻らずに外(ここ)で五条先生と悠仁くんを待ってた。





「 生き様で後悔はしたくない 」





そう言った悠仁くんと、私のお父さんが言っていた言葉が一緒だったから、





虎杖「！」





つい 傷だらけの悠仁くんを抱きしめてしまった。





五条「！ 悠仁いいなぁ。

･･･A、僕にはー？」



『先生はだめ。頑張ったの悠仁くんだもん』





ちぇっ と悠仁くんを軽く睨む五条先生はめちゃくちゃ大人げない。ウケる。


私よりも身長が高い悠仁くんの頭を撫でながら先生に べっ と舌を出すと先生は心臓を押さえた。


ウケる。(2回目)





虎杖「あ、のさ⋯A、そろそろ離してもらってもいい？俺男だから⋯意識しちゃうっつーか、なんてゆーか⋯、ほら、宿儺も嫉妬するし⋯」



『？ ･･･あ、ごめん！』




頬を軽く染め、照れながら頬掻く悠仁くんに慌てて手を離す。


先生たちに抱きついた時は全然顔に出なかったから恥ずかしくなかったけど、悠仁くん素直だからこっちも恥ずかしくなるなぁ。





五条「･･･。そーだ、A。これ夜蛾学長から。たまには顔出しに来てくれってさ」



『え、やった！可愛い！ネコ！！』





五条先生から渡された人形を受け取ろうとすると ひょい と上にあげられる。


来たよ五条先生の意地悪。


悠仁くんは宿儺さんと話してるっぽいから久々に先生の意地悪に乗ってあげるか。


そう思って人形に向かって ぴょんぴょん 跳ねるけど渡してくれる様子はやっぱりなく、ニヤニヤ 笑う先生が視界に入って ムッ とする。


･･･と、悠仁くんが先生の手から人形を取ってくれた。





「･･･おい、五条悟。Aは俺のだぞ。虐めて良いのは俺だけだ」



『！ 宿儺さん』





悠仁くん･･･じゃなくて宿儺さんは 私の額に口付けると人形を手渡してくれた。





五条「あれ、いい所だったのに。宿儺も眼福だっただろ？」



宿儺「･･･ふん」





あれ？否定しない。そんなにウサギ跳びが好きなのか。覚えとこ。


頭を ぽんぽん と撫でてくれたと思ったら、宿儺さんが悠仁くんに変わった。


呪いの王なのに、私のためだけに出てきてくれたんだなと思ったら頬が緩む･･･。

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