ブルーロックのマネージャーは自分のセカイに閉じこもってしまいました。【ブルーロック・プロセカ⠀】

閉じこもるまでーー日 ページ3

「アンリさーん！」











.........嬉しそうにあの人の名前を呼ぶ誰かの声。きっと選手の誰かだろう。








あぁ、また今日も1日が始まる。













めんどくさいな。















どうせ今日も比べられるんだから。















私なんかよりも年上で美人で可愛くて、スタイルも良くて笑顔が魅力的なあの人と












かなうわけないのに

















私は私



















アンリさんはアンリさん


















そう見てほしいのは私の我儘だろうか？


















前まではめんどくさいなんて思わなかった。選手のみんなのことは大切だったし、支えていきたいとも思っていた。否、今も支えていきたいと思っている。














だけど、選手の皆のことが少し、苦手になってしまった。
















前まではむしろ、「今日も頑張ろう」「１日はあっという間」と思っていたのに。



















何時からあの人と「比べられる」ようになったんだろう。ものすごい前だった気もするし、つい数日前だったような気もする。



















誰かが私を指さして突然言った一言。












『スポドリとか持ってくるのアンリさんが良かったな。毎日Aばかりじゃつまらない。』














初めは皆が庇ってくれていた。『Aになんてこと言うんだ』って。『そんなこと言うな』って。

















だけど、時間が経つにつれてそれは皆に伝染して行った。今じゃ、私を悪く言わない方が珍しい、という風になってしまっている。



















別にアンリさんが悪いわけじゃない。あの人はとても、優しい。



















だから、余計に辛い。

閉じこもるまでーー日→←Prolog

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す