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第十一章〜唯の通りすがりの旅人〜 ページ44
男の子は何も抵抗しない。
百合は不信に思い男の子を見上げた。
男の子は、何も抵抗しない代わりに大きな瞳を
更に大きく見開かせていた。
不純さの欠片もない男の子の問に百合は淡く笑ってから答えた。
百合「俺?俺は…‥唯の通りすがりの旅人さ」
百合は一瞬どう答えれば良いのか分からなかったが、咄嗟に思い付いた事を言った。
自分の服の一部を破り取り、其れを男の子の怪我した方の足に巻き付ける。
綺麗な対処では無いが、これで一応は出血を抑えられ、この子が家に帰るまでは持つだろう。
男の子「ありがとう!お姉ちゃん!」
男の子は、巻かれた布を見つめて笑った。
そんな男の子の笑顔に百合も吊られて笑った。
終わり←第十一章〜子供達と鴉〜
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作者名:如月輝夜 | 作成日時:2016年9月16日 21時