【薄桜鬼】南の鬼の頭領は舞姫！ (ページ41)

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第十章～一人で行きたい時もある～ページ41

それから幾日か過ぎた頃、百合の忙しかった毎日は大分穏やかになり落ち着いた。

百合「んん～、久しぶりに散歩にでも行くか」

背伸びをして、椅子から立ち上がる。
ここの所、外の空気を余り吸っていない。
だからこそ、新鮮な空気が吸いたい。
外出時に着替える服装に着替え、家の者に声を掛けた。

百合「おーい、火龍、泉、雪、椿。俺はちょっと散歩に行ってくるぞ」

そう言うと、真っ先にどたどたと誰かの走り寄って来る音がした。

雪「百合様！まさか、お一人で行かれるおつもりですか？」

百合「あ、あぁ。そうだが…」

雪「行けません！幾ら何でもお一人では…！」

百合「あーもー、はいはい。心配してくれてありがと。でも、俺も偶には一人で居たいんだ。だから、一人で行かせてくれ」

雪「っ…‥分かりました。仰せの儘に」

百合「よし、では行ってくる」

百合は雪たちに見送られながら家を出た。