【食戟のソーマ】 天才は女神のようでした

○ ページ17

A「…Thank you



お粗末様でした…」




そう言うと、えりなはいつもの気の張った笑顔ではなく、心の底からの微笑みを彼女に見せた


微笑みを向けられたAもまた

照れるように、そしてまた、懐かしむように、えりなに心の底からの笑顔を見せた





えりな「…そういえばA…住む場所は、どうするの？あなたの家は、薙切家できちんと保管していますが…

ここからは、少し遠いですね。

あの頃のように、私の家に住みますか？」



貴方「んー…あまり迷惑もかけたくないしな、
寮の方へ行くよ、
ふふ…面白いことになりそうだから。」


えり、創「…？」





えりな「…むぅ…寂しくなりますが…貴方が志願したのなら、止める権利は私にはありませんね。


分かりました、学園への編入手続きおよび、寮の方への手続きも、私がやっておきましょう…



貴方はめんどくさがって、やらなそうですからね！」



貴方「ふふっ！…やはり分かってるな！えりなは、流石だ」


えりな「…！！…わっ、私がどれだけ貴方と一緒にいたか、わかっているの？


まったく！」

ふふっ…怒っているようにみせて、照れてるな…


それは、私も一緒だよ、えりな






貴方「…では、私はこれで失礼するよ…」





えりな「…ぇぇ…始業式の前に、私の家に寄るのですよ！

1番初めの登校は、私と一緒にです！」




貴方「…ふふ、私もそうするつもりだったよ。
またね、えりな！」

えりな「ええ！」







創真の横を通り過ぎて行くとき…


貴方「…創真、お前は面白い、また一月後に会おう」

創真「…？」



そして彼女は艶やかな笑みを覗かせ、厨房の扉を閉めた


パタン


貴方「仙左衛門様…もう一人の編入生は、実に面白い奴ですよ」

仙左衛門「気づいておったか…ははは！いやはや、那珂さん、そなたから様付けなど、なんて恐れ多い…


以前のように呼んではくれぬか？」







貴方「もちろん…それを拒まれたら、私が困るところだったよ…



仙さん





…ただいま！」



仙左衛門「あぁ…おかえり。


また、いつか君の料理を食わしてくれ。」




貴方「ええ、必ず。

それに、今回は、彼もいるからな…




本当に面白い奴だよ。」



仙左衛門「そなたがそこまで言うのならば、期待できそうだな、はっはっは」




そうして、貫禄ある老人と可憐な少女は、談笑し


また次会えることを楽しみとして

少女はその場を去った

三章→←○

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す