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コトッ
貴「…完成だ」
えりな「お椀?」
創真の前にももう一つ同じ物を置く
創真「…?なんて料理なんだ?」
ったく、何を先に結果を知りたがるんだ
貴「…つべこべ言わずに開けて食ってみろ!」
創真「…お、おう;」
パカッ
二人は同時にそのお椀の蓋を開ける
その時、
ブワァァァァァッ
創真「…うォ…!!!」
えりな「…っ…!!!」
貴「…どうだ、香りがすげぇだろ」
えりな「調理中に香ってきた香りが、今自分の元に直接伝わってきて、さっきとは比べ物にならないくらいに食欲を掻き立てている…!」
創真「お椀の中に閉じ込められていた香りが湯気とともに溢れ出てくる…
すげぇ…そして」
えりな「美しいー…」
お椀の中に込められていたものとは…
美しき 月夜に咲く花と…
湖水に浮かび美しい羽をつくろう…鶴の姿
えりな「…いただきましょう…スゥ…
っ!!」
口に含んだ瞬間、えりなが床に座り込む
創真も、立ってるのがやっとのようだ
貴「…美味いか?ふふ、
そうだな…これは、月夜のお吸い物
美しいだろ…いつか、みたんだ。
美しい湖にこれまた美しい月がうつっていて…
そこには、鶴が毛づくろいしている姿があったんだ
これには、本当に目を閉じずに見入っていたよ…
これが料理にできたら、どんなに美しく、気高い神秘的なものが生まれるのだろうと
ずっと頭の中に残っていた景色を思ってつくった、
月に掛かっている雲も、シルクの布のようだった…
私は美しいものが、好きだ。
とても」
創真「…うそ、だろ?!景色だけで、この料理を考えついたって言うのか?それも、たった今!」
貴「…景色だけなんてことはないよ、創真。
料理の幅は無限大だ。
それは、料理にとどまらない。美しさは、どこに有るかわからない…
私がこの世で一番美しいと思ったものは…ーーーーー…いいや、今は言わずにいよう…
いずれ、わかるだろうから…」
えりな「…。」
彼女は目を伏せ、言葉を妨げた理由は、えりなには、わかっていた。
彼女の親友として、彼女の、当時の心の痛みを聞き続け、同時に痛みを分け合ったのだ。
Aの悲しそうな顔を見て悔しそうに眉をひそめる
創真は何が何だか分からないというような顔をしている
Aは、表情を明るく変え、えりなに評価を求めた
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ひはる(プロフ) - 続編の方は大丈夫なので続けます! (2016年12月17日 1時) (レス) id: 1f07ba6d69 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - くるみさん» 何回も申し訳ありません!私、2回ほどアカウントが消えてアカを作り直していまして、パスワードも忘れてしまい、修正が難しくなっていたことも忘れていました!パスワードが思い出せたら修正したいと思います。申し訳ありません! (2016年12月17日 1時) (レス) id: 1f07ba6d69 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - くるみさん» うに修正するつもりです。それから、その後の夢主の口調の変化は、また続編の方であるかもしれません!最近は忙しくて投稿できずにいましたが、少しゆとりが出来てきたので投稿を再開したいと思っております。これからもあたたかい目で見ていただけたら幸いです。 (2016年12月17日 1時) (レス) id: 1f07ba6d69 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - くるみさん» コメントに気づかなくてごめんなさい!私も、最初はかなりぐちゃぐちゃに混ぜてしまったので、わかりにくかったかと申し訳なく思っておりました。しかし、そのキャラのそれまでの設定を考えて変えることは難しいです、しかし、はじめの頃の口調をもう少しハッキリするよ (2016年12月17日 1時) (レス) id: 1f07ba6d69 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 口調が男口調か女口調か分かりません。私的には女口調で統一してほしいです。 (2016年10月14日 18時) (レス) id: 24228b21c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひはる | 作成日時:2015年9月7日 21時