君とはもういられない。(悲恋オリジナル)

17□涙 ページ17

あれから時間がどれくらい経ったかはわからない。

…(人1)は来ない。
それは解った。

探してなんかいない。
むしろ忘れられてる……


…私はなんなんだろうか？
生きている意味はあるの……？

私は必要？


ｶｼｬﾝ

屋上のフェンスを乗り越え、
私は一歩進めば落ちるとこまできた。


.


落ちてしまえば、
消えてしまえば、
楽になんのかな？

下には幸せが待ってるのかな？

ｸﾞｯ

足に力を込めた。

A「…ばいばい……みんな…」

ﾌﾜｯ


落ちた。
私は………幸せになるんだ。

ｶﾞｼｯ!!
ｸﾞﾜﾝ!!

体が止まる。
何かに掴まれた。


再び屋上へ戻される私…

(人1)が助けてくれた？


少し期待した…

でも現実は厳しい。


(人2)「馬鹿やろう!!!!!」


君じゃないんだね…
私を助けてくれるのは…
もう……

違うんだね……？


A「…んで…なんで…ｸﾞｽｯ……」

無意識に涙が溢れていた。
無意識に口が動いた。
「なんで」
これをなんども繰り返した。
無意識に……

あなたを……
あなたに……
助けを求めていた……


.

あなたは泣きながら聞いてくれた。
「大丈夫」
そう言って抱きしめてくれた。

でも…


なんでいつも私の願いを叶えてくれるのは(人1)じゃなくて……

あなたなの……？

18■お詫び-反省-感謝→←16■信じちゃうんだよ

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