55. 居酒屋とウーロン茶 ページ5
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水族館を出ると外はもう真っ暗。
「寒ない？大丈夫？」
「うん、大丈夫」
たびたび聞いてくれる優しさが胸に染みた。
車に乗り込み次に向かったのは、
「…居酒屋？」
「おん、そやで。」
手を繋ぎ直して居酒屋に入っていく濱田。
「おっちゃん、こんばんは」
「おー！はまちゃんやん！元気しとった？」
出迎えてくれたのは、
元気という言葉が似合うような店主さん。
どことなく照史に雰囲気は似てて、
何だか安心する。
「おっちゃんは照史の叔父さんなんやで。」
「えっ！やっぱりそうなんだ！
似てるなあって思った。
初めまして、Aと申します。」
「そんな堅くならんでや、照史の叔父ですー
うちのは…いつもお兄さんの方にお世話になってるんかな？
寒かったやろ？あっち空いてるからはよ座りや」
マシンガントークに押されるように座る私達。
メニューを頼まずにウーロン茶2個が出てきた。
濱田は運転するからだとしても…私も？
「あの、レモンハイもらってもいいですか？」
「や！あの…この前みたいになったら…
あの……大変、なんでそれは、
ほんま、
勘弁、してください…」
「このま……あぁ！…そうだね、ごめんね」
なんで、そんなに顔赤いんだろう？
濱田はぐいっとウーロン茶を飲んだ。
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作者名：ちい
| 作成日時：2017年10月9日 0時
