小瀧くんの専属××

Secret29 ページ29

望side





高1で同じクラスになっただけ、っていうのに。





一目惚れ、ってわけじゃないねんけど、

その一年で、確実に俺は彼女に惚れてしまった。




Jr.と言えど、ジャニーズだった俺。



まぁ、それなりにモテた。

A以外からはな。




てか、Aには彼氏がいたし。






なんとか振り向いてほしくて、
みんなにはバレない程度にアピールもしてたつもり



…全部、失敗やったけど笑









で、むしゃくしゃして、遊びまくった高2。



来る者拒まず、去る者追わず、的な。


まぁ、モテる男子にありがちな、あれ。







でも、Aのことを目で追ってまう毎日やったわ笑





好きすぎやって？しゃーないやん笑









彼女も、告白なんてしょっちゅうされてて、

俺も必死やってん。








彼氏と別れた、っていう噂が出たのは、

高2の終わりの方やったかな。








もう、秒だったわ。秒。マジで、秒。




何度も言うけど、ほんまに、秒。









…あぁ、俺がその噂を耳にしてから

彼女の元に行くまでな。









うん。即、告白したわな。







で、即、フラれたわな。









ダサいとか言うなや笑

初めてやってん。告白、とか…





頑張ったんやで？俺。






なのに彼女、


"ごめんなさい。私、きっと、

小瀧くんの望むような彼女になれないから。"


って。




その時、一年間遊んでいた自分を殴ってやりたくなったわ。





彼女の中での俺のイメージは、

完全に"遊び人"やったと思う。








.









.






…まぁ、俺は諦めんかったけどね。




高3になって、仕事も忙しくなったんやけど、

彼女との連絡はずっと続いててん。




距離は確実に近くなって、

彼女も、俺に心許してくれてるんちゃうか、って
自信まで出てきた。




告白も、2、3回した。







けど、やっぱり彼女はOKしてくれなくて。









そんな中決まったCDデビュー。

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