ONE to SEVEN

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桃side


　「あ、流星。」


青「おぉ、望。」



ダウンしてもうたしげの看病に呼ばれた俺ら。


しげって俺ら年下、特に俺にはあんまり頼ってくれへんし甘えたりもせん。


やから俺が行くよりお兄ちゃんらに任せたほうがええかと思って一歩引いてた。




けどついに、休みなのが俺らしかない日が来た。



　「しげ、俺らにちゃんと甘えてくれるかなあ。」


青「昨日の夜また熱上がった言うてたし、

　 流石に甘えてくるんちゃう？」



俺らで大丈夫かな、



そんな不安と共にしげのお家に到着。



緑「あ、のんちゃん流星！

　 おいでおいで。」


ピンポンすると、何やらニコニコしながら出てきた神ちゃん。



言われるがまま急いで上がると、



赤「あ、のんちゃんきたあ…

　 りゅーせぇ、も！」


まって…



予想を遥かに超えたかわいさ。



のんちゃんって呼んでるし…。



熱のせいでふわふわしとるんかな。




　「しげ、久しぶりやね。」


そう言って頭を撫でてやると、




赤「んふふ、久しぶり、やねぇ。」



さっきまでの不安はどこへ。



こんだけ甘々なしげ初めてかも。




しげ、というより、


だいちゃんって感じ笑




青「しげ、お熱は？」



　「んー、ちょっと…？」



曖昧な返事をするしげに、




紫「ちょっとじゃないやろ？

　 まだ38度超えてるんやで？」



呆れたようにツッコむはまちゃん。


これもまた珍しい光景。



　「しげ、そろそろ神ちゃんとはまちゃん

　 お仕事やからさ、向こうで寝ようか？」



赤「んー、ややぁ…。

　 眠くない…。」



緑「ずっとこの調子でさ。

　 昨日の夜も、大変やってん…」




赤「りゅーせ、ぎゅ…」



拗ねたように流星に抱きついて、


頭をぐりぐり。



頭痛いんかなあ。




紫「それにな、昨日ご飯食べて戻してもうて。

　それが嫌やったんか、気にしてるんか、

　今日なんも食べてくれへんねん。」




青「よしよし、しんどいなぁ。」




しげを甘やかす流星やけど、


顔はちょっと深刻で。



珍しく何か考えてるみたいや。



　「しげ、じゃあとりあえず、

　 2人にいってらっしゃいしよか？」



赤「ん…また来る…？」


緑「うん、お仕事終わったら来るからな？」


紫「ちょっとだけ待っててなぁ」



赤「ん、いってらっしゃい…」



しげのテンションが明らかに下がった。


甘えてくれるようになったんはよかったけど、



ちょっと苦労しそうやなあ…。

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