ONE to SEVEN

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黄side



ｶﾞﾁｬｯ





まだ寝てるかもしれんし、



一応そーっと覗き込む。







　「ふふ、可愛い寝顔しよって。」



あかんって分かってるけど、



どうしても我慢できへんくてほっぺたをツン。






赤「…んぅ、」



あつ…



一瞬顔をしかめて、またすぐに寝息をたてる。







熱、上がってもうてるなあ。




水分とらなあかんし、一回起こすか。





　「しげ、ごめんなあ。起きよか？」



少し控えめに肩をトントン叩くと、




思ったよりすんなり起きた。





赤「じゅんたあ…？」




　「ん、ここやで。身体おこせる？」






赤「…、いや、や…。」



　「しんどいか？先熱はかろか…」





赤「んー、なんで…」




体温計に表示された38.1という数字に、



不満を隠せない様子。





　「あ、そや。神ちゃん来たで？」



赤「神ちゃん？」




　「うん、会いに行く？」





赤「いく、淳太、起こして…」




素直に甘えてくるしげに、



はいはい、と照れ隠し。






ほんまは嬉しいねんけどな。




　「ほら、パーカー着て。もっとしんどなるで？」




赤「あかん…、淳太、ん…」




え…





パーカーを着せて、と言わんばかりに



こちらに視線が送られてくる。






そして、袖を通してくれとこちらに預けられた腕。



　「自分で着られへんのかいな、もぉ。」





これもまた照れ隠しである。




可愛すぎて、どうにかなりそうや。

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