ONE to SEVEN

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紫side


思っとったよりかなり早く楽屋に戻ってきたしげ。


まさか、体調悪くて切り上げたんか？



赤「え、なんで…？」


驚いた顔で立っとる。


　「まあ、とりあえず座りい。」


赤「うん…」




ぼーっとしてるみたいやし、顔も火照ってる。


聞くと仕事は上手いこといってはよ終わったみたいや。




　「しげ、最近ずっと体調ようなかったやろ？」


赤「え…んん…」


どんな返事や笑



　「もう隠さんで。淳太も照史も心配しとったよ。」


できる限り優しく、しげの目を見て伝える。


赤「ん…ごめんなさい。」


　「なんで謝るんよ、しんどかったなあ？」



下向いてもうた。


なんか考えてるんやろか。



少し待ってやるとしげの体が傾いて、


俺の肩が重くなる。



　「おぉ、熱たかそうやな。

　 しげ、一緒に帰ろか。家、行ってもええか？」


赤「ん…、はまちゃ、も…しんどい。」


　「せやなあ、よお頑張ったな。」



隠さんでいいってなった途端、


一気に素直になったな。


もう限界近かったんやろなあ。



もっと甘えていいのに。


淳太も照史も、弟組やって思ってんで。




それはまた後で、ちゃんと伝えてあげよう。






こうなるつもりしてたから朝乗ってきた、


自分の車までしげを支えながら歩く。



　「寝とってええからな、もうちょい頑張ろな。」

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