ONE to SEVEN

-18- ページ18

赤side



朝なくて困った風邪薬を買って帰る。


なんか今日は、もう誰とも話したくなくて、


マネージャーにも断って1人で帰った。



なんか、すごい、


独りって感じ。



これも全部、風邪のせい？


風邪やって、自分の管理不足やし。


ほんま情けない…



そう思いながら測ってみた熱は38.2。


はあ。


測らんかったらよかった。



薬飲んで寝よう。


食欲なかったから、


薬と一緒に買ってきたウイダーを飲む。


喉にスーッと通るのが気持ちいい。




今日はちゃんと、暖かい格好して、


ベッドに入る。


薬は嫌いやけど、


飲んで明日治ってるんやったらなんぼでも飲みたいわ。


なんてアホなこと考えながら、淳太にメッセージを送る。



俺は用事なんかないけど、


一応昼のこと謝っとく。


　『昼はごめん。

　 昨日のメッセージ、なんの用事やったん？』


え、送った瞬間既読ついた…


暇かよ、俺のこと好きすぎてメッセージ待ってたんかな


とか淳太への煽りはいっぱい思いつく。


黄『ごめん、特に用事はなかった。

　 なんかしげのこと気になって送ってん。』


いや、やっぱ俺のこと好きかよ…笑


いつもやったら、気持ちわる！とか言ってやるんやろうけど。




心身ともに参ってる今の俺には、この優しさが響く。


でもここで頼ってしまったらなんも変わらん。


俺は、もっと、センターとしてひとりで頑張らないとあかん。


甘えたらあかん。



そう思って、淳太への返事は素っ気なく。


　
　『そっか。』




明日も仕事やし、寝ないと。


朝には熱も下がってるやろう、と


薬を飲んだ自分をちょっと誇らしく思いながら眠りについた。

-19-→←-17-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す