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望 side
そのあとジャニーさんと共に戻ってきた淳太くんは、いつも通りの淳太くんだった。
もう怒っているようには見えなかったけど、その日、隅の方でずっと見学していた彼女と話をすることもなかった。
他のメンバーは、休憩に入るたびに代わるがわる彼女に近づき、笑顔の少ない彼女をどう笑わせようかと競い合って。
稽古が始まれば、また気持ちを切り替えて、真剣に取り組む。
彼女に見られていることが刺激になるのか、オンとオフのメリハリもついて、なんだかとても楽しかった。
そして、ジャニーさんはそんな俺らの様子を、満足そうに眺めていた。
みんなが引き止めたこともあってか、彼女は予定通りの期間、大阪に滞在することになって。
東京で舞台の初日を見てから、帰ることになったらしい。
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彼女が俺らの前に現れて、4日目のこと。
その日はジャニーさんと別の現場に行っているとかで、稽古には顔を出さなかった。
「なんか、Aがおらんと静かやな」
すっかり打ち解けたシゲはさっそくA呼び。
仲良くなりすぎやろ!と思ったけど、それはまぁ置いといて。
たしかにシゲの言う通りだった。
決して彼女は自分から場を盛り上げるタイプじゃないけれど、ものすごく気がきくし、いるだけでその場をパッと明るくさせるような華がある。
「不思議よね、あの子」
流星がそう言うと、うんうん、と頷きながら濱ちゃんが答えた。
「あの子な、この舞台の俺らのセリフと歌、ちょっと覚えてんで」
「え!!ウソやろ!?」
彼女が見学したのは昨日と、一昨日の2日間。
自分が出ているわけでもないのに、それも素人が短時間でセリフを覚えるなんて、考えられない。
「マジやって!俺、見とってん」
濱ちゃん曰く、俺らがセリフを言っているとき、彼女の口元も同じように動いているとかで・・・・
マジかー、とか、ありえんやろー!とか、それぞれ口にしていたそのとき。
ずっと黙っていた淳太くんが、口を開いた。
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のの - とても面白くて引き込まれます!!更新されるの楽しみにしてます!! (2018年11月1日 16時) (レス) id: 365eb0a412 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - Momijiさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると、作ってみてよかったなぁと思えます( ´艸`)亀更新ですが、これからもぜひ見てやってください! (2018年9月23日 14時) (レス) id: 5e11c879ce (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - たたろんちーの。さん» コメントありがとうございます!見てすぐ直させていただきました。言われなければいつまでも気づかなかったかもしれませんε-(´∀`; ) (2018年9月23日 14時) (レス) id: 5e11c879ce (このIDを非表示/違反報告)
Momiji(プロフ) - とても感動して 一気に読んでしまいましたw これからも楽しみにしてますヽ(*´∀`)ノ (2018年9月20日 12時) (レス) id: 2e55428159 (このIDを非表示/違反報告)
たたろんちーの。 - 47が2つありますよ! (2018年9月19日 22時) (レス) id: 095122a28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カンナ | 作成日時:2018年9月19日 17時