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#20「その続き」 ページ21

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次の日。









「よっ!なんかだっさい感じの少年いる?」







そう言って1年C組みに行くと



なんか、囲われてる人。






「ちょ、なにやってんの」




〈え、いじめ〜〉





そう言って彼らが囲んでたのは、昨日の少年だった。






「ちょっ!!少年大丈夫か!?」





人混みをかき分けて少年の元へ走る。かすかな息が聞こえた。





〈お前もやれよ〉





その男の言葉にわたしは勢いよく振り返った。






「てんめー…」




〈ん?なに?〉





そしてそのまま回し蹴りをする。




〈ぐふっ〉




あっけなく男は倒れた。周りもちょっと引いてる。



あんだけ強いですオーラ出してる割にこんなレベルか。へー。






「わたしはなぁ!いじめなんかする弱い奴がイッチバン嫌いなんだよ!!」






怒鳴りつけるわたし。



でもそこで少年が立ち上がった。






「少年!だいじょ…」




『ごめんね弱くて』






へなっと力なく笑った少年。






「なに言って…お前は弱くなんか!」




『俺が弱いせいでいじめられるんだ。今日みたいにかばわなくていいこれからは。』





突き放されたわたし。



良かれと思ってやったことが裏目に出てしまった。






「…そんな、」



『俺に構うな』






そう言った少年の声は震えてた。



彼はまっすぐ前を見据えてわたしに言った。






『また強くなったら行くから、それまで俺と関わんな』





「え…」





強くなったら行く、なんてただの嘘だと思った。



もう会えないって思った。会えるのに、話せない。





仲良くなりたい、そう思えたのに。




でも意地っ張りのわたしはこういうんだ。






「あ、そ。」







ーーーー






過去おしまいです。


じゅり…ごめんな、おめーを弱いキャラにしちまって。過去だからな。フィクションだからな。




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#21「会いに来た」→←#19「数年前から」



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設定タグ:田中樹 , SixTONES , SnowMan   
作品ジャンル:ラブコメ
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ぽむりんこむ - yukina♪さん» 私と歳もあまり変わらないですね、自己ベスト出せましたか? (2019年10月8日 20時) (レス) id: 6385c24a4a (このIDを非表示/違反報告)
yukina♪ - 明日陸上本番なんですよ!出来れば自己ベスト出せるように頑張ってきます! 作品楽しみにしてます♪ (2019年10月2日 22時) (レス) id: bc786ab589 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - I LOVE sixTONESさん» 作品のシリーズ一覧で飛べます (2019年9月20日 20時) (レス) id: 50ff4b13a1 (このIDを非表示/違反報告)
I LOVE sixTONES - ぽむりんこむさんへ 小説移行できません!! 確認してみて下さい。 あと、応援してます! (2019年9月18日 15時) (レス) id: ee4aafbc89 (このIDを非表示/違反報告)
yukina♪ - はい!応援してます! (2019年9月15日 22時) (レス) id: bc786ab589 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽむりんこむ | 作成日時:2019年8月6日 19時

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