どえすな社長 。

＃１７「優しい」 ページ18

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「社長…それって」





驚くわたしに、社長は人差し指を口にやって言った。






『続きは社長室。おい、美月…今まであやむやにしてたけどもうこんな関係終わろう』




♡「な、んで…？ねえ、秘書のせいでしょう！！わたしが消すから、お願い…！」






泣いてまで懇願する女。







『そんなんじゃない。確かに体の相性はよかった。けど…守りたい奴ができたんだよ』






守りたい奴が…？



それって、わたし…なわけないか。






♡「鈴木…さ…」






え？



なんでわたしが出てくるの？殺意の目向けられてるけどさ。







♡「……してやる」





「え？」




♡「殺してやる！！！」








『やめろ！！』






殴りかかろうとした美月さんを羽交い締めにする社長。






『こいつに危害を加えたら、俺お前に何するかわかんねえよ？』






ギラリ、と光る悪い目つきで美月さんを見る社長。



美月さんはへなへなと座り込んでしまった。






♡「どうして…」





『ごめんな』





♡「惨めな気持ちになるから謝らないで」








そういって美月さんは走っていった。




なんか、悲しいな







「社長…今のはだめですよ…？」





『うん、ごめん。』







静かにそういう社長。







『社長室、入って』





「あ、はい…」







なんだか妙に静かな社長。




まあ気にしないでおこう。








『あのさ』







真剣な目を向けられて、わたしは少し息を飲んだ。







『おれ、女の扱いとかテキトーなの自分でもわかってる。』




「…はい」







『でも』




前を見た社長。



目が合う。



綺麗な目をしていた。すべて飲み込まれそうな目…







『女の縁切ってでも、俺お前を大事にしたい』




「え…」








いきなりの告白に、目の前の景色が変わった。









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