. ページ41
sk side
広報活動の暇がないというふっかのピンチヒッターとして名乗りをあげたのは、俺と阿部ちゃん。
地域のフリーペーパーに広告を入れ、ホームページを作り、時には街頭でビラ配り…と宣伝に取り組んできた。
そこに強力な助っ人が入るという。ふっかの元職場の後輩、康二くんだ。
fk「めちゃくちゃ面白いやつだから、すぐに仲良くなれると思う」
という言葉の通り、康二くんはバリバリの関西人で、よく喋りよく笑う子だった。
ab「もー2人と喋ってるとツッコミ忙しすぎて死んじゃうわ」
なんて阿部ちゃんに言わせるくらい、康二くんといると喋りっぱなし、ボケっぱなしだ。
とっても人懐っこくて、ふっかが目をかけるのもなんだかわかる気がする。
ab「それで、何か宣伝の秘策があるって聞いたけど」
kj「そうなんです。
僕カメラが趣味なんですけど、皆さんがオープンに向けて準備している姿を写真や動画に収めて、SNSで発信するのはどうかなって。こんなふうに」
そう言うと、康二くんはいきなりカメラを構え、シャッターを切る。
「まじか待て待て」
ab「いいじゃーん、ほら」
焦る俺に対し、驚きつつも案外ノリノリの阿部ちゃん。俺に背後からくっつくと、ニコッと笑ってピースをかましている。
そうだった、彼はあざといで有名な男だった…
954人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わかめ | 作成日時:2020年1月15日 1時