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fk side
「照…」
俺の呟きに応えるかのように、相手の唇が動く。
街の喧騒に邪魔されて声こそ聞こえないが、あいつは確かにこう言った。
iw「ふっか…」
ビンゴ。
やっぱりあいつだ。中学で仲良くしてた、でも俺たちの前から突然消えた、照だ。
そう思ったのも束の間、照は俺から逃げるように、一目散に駆け出した。
「え、ちょ、待って！！」
ちょうど信号が青に変わり、俺は慌てて照を追いかける。
あの頃と変わらず足の速い照。俺は見失わないようにするので精一杯だった。
しばらく夢中で追いかけっこを続け、もういよいよダメかも、と思ったそのとき、
ガッシャーン！！
照は路肩の自転車に足を引っ掛けて、派手に転んでしまった。
俺にとってはまさにラッキー。
とりあえず照を助け起こし、自転車を直しがてら改めて声をかける。
「照…俺…」
…ああっもう、色んな感情がぐちゃぐちゃで、なんて言っていいのかわかんねえよ…
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作者名：わかめ
| 作成日時：2020年1月15日 1時
