ねえ、ジュノン。

ジュノン ページ24

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「あージュノンごめんね。思ったより時間かかって」



「絶対お前の私情持ち込んでるだろ」



「名前ちゃんの事は私が組まで送ってくわ。先帰っててもいいわよ」



「…まだかかるのか？お前お嬢に何して、」



「そんなやましい事してないわよ！その通り私の私情に付き合ってもらってるのよ」







セリナはお願い〜、と俺に寄りかかる。



こいつ昔からこういうとこ……





そんな事より俺はお嬢が平気なのかが心配だった。








「もう部屋には入っていいのか？」



「あー…まあ、ビックリするんじゃない」



「え？」



「ふふ、入るのはもう全然いいわよ」








首から一眼レフをぶら下げたセリナ。



写真撮ってたのか？




セリナはその一眼を乱暴に俺に預ける。








「邪魔だから持ってて。コーヒー淹れたいの」



「お前ほんと人遣い荒い……おい」







セリナはそそくさと行ってしまった。



俺はお嬢のいる部屋の前に立ってドアをノックする。




…が、反応がない。









「お嬢？ジュノンです」








引き続き反応がない。




血の気が引いた。







セリナだから、と安心していたからだ。




誰に何をされるか、常に分からないのに……








「お嬢！！！」








焦って思い切りドアを開ける。




そこには、驚いた様子のお嬢がいた。

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