ねえ、ジュノン。

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深夜2時、中々寝付けない夜。



慣れてきたとはいえど、やっぱり内心毎日を怯えながら生きているわけで。




それに加えて、広すぎる部屋に1人でいるせいか、とてつもない孤独を感じて泣きそうになる。







「なんか飲もう」







寂しさを紛らわすために飲み物を飲もうと静かに部屋を出る。




確かレオがオレンジジュースを買ってくれていたはず…








「あ、」




「…わ、お嬢？」




「ご、ごめん、」




「びっくりしました」








広間にはお風呂上がりであろうジュノンの姿。




フッと軽く笑う仕草にトク、と心臓が鳴る。




しっとり濡れている髪がいつもに増して色っぽいと思った。







「どうなさいましたか？」




「あー、喉、乾いて」




「…」




「レオがさ、オレンジジュース買ってくれてたの思い出してさ」




「そうなんですか」








冷蔵庫の中にはやっぱりオレンジジュースがあった。




前、レオにオレンジジュースが好きと言ったら頻繁に買ってきてくれるようになったのを思い出す。




コクコクとジュースが喉を流れていくのが分かる。









「ジュノンもお疲れ様。…おやすみなさい」




「…おやすみなさいませ」









軽くお辞儀をしたジュノンに微笑みかけて広間を離れる。



本当は広い1人の部屋に戻りたくないけど、それをジュノンに言うのはなんだか気が引けるし、言う勇気もさらさら無い。





目を瞑っていればいつかは寝れるだろう。



深く深呼吸をしてベッドに入った。

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