87:暗殺計画<雪村千鶴> ページ7
土方さんに呼ばれ、
Aを残して、
私たちは広間に集まった。
それは突然で、嬉しい報告。
御陵衛士として、
新選組を去ってしまっていた斎藤さんが戻って来た。
土方さんの命で、
間者として送り込まれていたらしい。
良かった…。
新選組に愛想を尽かせて去ってしまったと思っていたから。
それにきっと、Aも喜ぶだろうしね。
お茶を淹れて戻ってくると、
信じられない言葉が聞こえて来た。
土方「と、いうわけだ。
伊東さんには死んでもらうしかないな」
伊東さんに、死んでもらう…?
何故そのような話になったのかは分からないけれど、
まさか、そんな物騒な話をしているとは
夢にも思っていなかった。
永倉「平助はどうするんだ?」
土方「歯向かうようなら、斬るしかねえだろ」
平助君も、斬ってしまうの…?
伊東さんに付いて行ってしまったから…?
だから、新選組の敵とみなしてしまうの…?
私の頭は混乱した。
そして焦ってしまった。
冷静さを欠いた頭は、
思った事を口にする事しか出来ない。
千鶴「いいんですか?
皆さんは平気なんですか?!」
近藤「そんなわけがなかろう!
トシだって、本心では助けたいと思っているんだ」
皆さんは各々の言葉を私に告げながら部屋を出て行く。
そうだよね…。
そんなの、平気なわけがないよね。
助けたいって思ってるに決まってる。
だって、仲間だもん…。
斎藤「御陵衛士はこれで終わる。
平助を助けるなら、これが最後だろう」
千鶴「助けてあげられるなら、
助けてあげたいです!」
斎藤「あんたの事だ。そう言うと思っていた」
私に出来る事なら、やれる事ならやってみよう!
平助君を助けるんだ!
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さんと恋仲になって欲しいです。 (2020年5月24日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まほろ | 作成日時:2019年9月19日 7時