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Aと話をしているはずなのに、
斎藤さんとも会話をしているような
錯覚に陥る。

きつい言い方をしているけど、
私は笑顔が絶えなかった。




A「姉様…。
私、斎藤さんが好き、だよ…」




斎藤さん。

こんなに暗くても分かるぐらい、
顔が真っ赤になってますよ。

大丈夫ですか?


でも、その後に続いたAの言葉に、
今度は私が驚いた。




A「でも、私は言わない。
ずっと秘める事にする」

千鶴「何で!?」




確かに今は、
そんな状況じゃないかもしれないけど…。

これからどうなるかなんて分からないのに、
言わないでいていいの?!


Aは自分の気持ちも、
変若水を飲ませてしまった事も、
それは斎藤さんの重荷でしかないと決めつけている。

やっと自覚してくれた事が嬉しくて、
すっかり忘れていた。


Aは、そういう性格だった…。


それでもAが自覚してくれたなら、
それはそれで良かったのかな?

そう思って、Aに戻る事を伝えて
その場を離れた。




千鶴「とりあえずは、良かったですね」

斎藤「……あんたは、気づいていたのか」

千鶴「分かる人には分かりますよ。
斎藤さんにとって、Aは重荷ですか?」

斎藤「そのような事はない」

千鶴「それなら良かったです。
あの子は当分言う気がありません。
ですが、いつか言える日が来ると思います。
それまで、待っていてあげてください」

斎藤「ああ、そうする」




私の願いは、Aが幸せになる事。
きっといつか、全部終わったら…。




千鶴「斎藤さん。Aの為にも生きてください。
あの子の悲しい顔は、もう見たくありませんから」

斎藤「……努力する」




武士なら、普通はそんな約束は出来ないはず。

努力する、か…。

フフッ。
ちょっとAが羨ましいって思っちゃう。


いつかAが、
素直に"好き"って言える日が来るといいな。

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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さんと恋仲になって欲しいです。 (2020年5月24日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年9月19日 7時

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