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A「何処を怪我したんですか?」

山崎「目立った外傷はない。
どうやら内臓をやられてしまっているようなんだ。
藤堂さんは…、このままでは助からない…」




これまた厄介なところを…。
天霧君も手加減してよ…。

それより、内臓となると…。




永倉「Aちゃんに痛い事はやらせたくねえ…。
だがよ、頼む!
平助を助けてやってくんねえか?!頼むよ…」

A「永倉さん…。すみません。
私の血では、完全に治らないんです…。
それが内臓で瀕死状態となると、余計に…。
命は取り留めると思います。
ですが、後遺症が残るでしょう…」

永倉「くそっ!どうしたらいいんだよ…」

山南「仕方ありません…。
藤堂君を奥へ運んでください」




奥に運んで欲しいって…。
山南さん、何を考えているの…?

いや、考えている事なんて分かる。
山南さんが使っている、奥の部屋。

それだけで答えは一つだ。




永倉「奥って…っ!
山南さん、何しようとしてんだよ!」

A「山南さん。
まがい物を、使う気ではありませんよね?
平助君を…、羅刹にするつもりじゃないですよね?!」

山南「それしか藤堂君が助かる方法はないでしょう…。
私だって藤堂君を羅刹になどしたくはありません。
ですが、それでも生きて欲しいのです…」




山南さんだって苦渋の決断何だ…。
それでも、羅刹になどしてはいけない。

自分の懐に常に入っている小瓶を、
着物の上から握った。




A「姉様、平助君の横まで連れてって」

千鶴「うん…」




先程とは違い、
姉様はゆっくりとした足取りで連れて行ってくれる。

木のような固い物が足に当たり、
そこで座るよう肩を押される。




A「平助君、分かりますか?Aです」

藤堂「A…?
どうしたんだよ…、その包帯…。
それじゃあ見えねえだろ」

A「私の事はどうでもいいんです。
平助君…。ごめんなさい。
私の血では、あなたの怪我を
完全に治してあげる事が出来ないんです。
それでも生きる事は出来ます。
ですが、もう二度と、刀を振るう事は出来ない…」

藤堂「俺、もう駄目なのかな…?
もう一度新選組で、皆で馬鹿やって、
皆と戦いてえって思ったのに…っ」

****→←89:二人目



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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さんと恋仲になって欲しいです。 (2020年5月24日 22時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まほろ | 作成日時:2019年9月19日 7時

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