大ヌナとオレ 17

くっついていたい ページ26

「今頃言うんだ？笑」


「うん。笑」


「だから、早く来いって言ったじゃん」


「えー、だって・・」


「だって、何だよ？」


「そしたら、ずっとくっついて居たいって思っちゃうもん////」




へっ？！


・・マジか////




あーーー。


だから、か。



いつもはオレがAと

少しでもくっついていたくて


ちょっと強引に引き寄せたり

抱き締めたりしてるけど。



今日は自分から

膝の上に乗っかってきたりして。




・・くくくっ。


そうか、そうか。



本とは、めちゃくちゃオレに

会いたかったわけかー。笑。




しかもさー。


今、ちょっと照れてるって

顔見なくても分かる。笑。




「くっついていれば良いじゃん、こうやってさ。ずーっと。笑」


「うん。笑」




嬉しそうに笑うAの息が

胸もとにかかって

くすぐったいけど。



そんなことでさえ

可愛くて。



愛しくて。



抱き締める腕に力を込めて

さらにAを引き寄せた。



「本とにさ。ずーーっと、こうやって居たいな。笑」


「うん。笑。あっ！そろそろ、チャンソンに会いに行く準備しなきゃ！」



・・はあっ？！



オレの腕を退けて

さっさと立ち上がろうとするAを

もう一度引き寄せた。




「・・待て待て」


「ん？なあに？」


「なあに？じゃないだろ。お前、言ってることとやってること、違うじゃん！しかもヤメロ、その言い方。会いに行くとか言うなって」


「えー？良いじゃないの、別に。笑」




あーーー、出たよ。


『良いじゃないの』




しかもだ！


くっついていたいとか

珍しく、すっげぇ可愛いこと言って。


ちょっとイチャイチャしちゃう

雰囲気だったじゃん。



なのに何で

イキナリそうなるんだよっ？！

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