大ヌナとオレ 17

甘えた ページ22

「・・ふふふっ」



小さく笑うと


オレの頬に

軽く触れるだけのキス。



それから次は

・・くちびるに。




くちびるが離れても

ぎりぎりの至近距離で


少しだけ照れたように

可愛らしく笑うAの

伏し目な表情を見つめながら



今度はオレから、もう1回。



もう1回・・と

繰り返しキスをして。



3回目のキスは

少しだけ、長めに。




くちびるを離すと

幸せそうに微笑んで

オレに身体を預けるように

寄りかかるAを


スマホを持つ手とは反対の手で

抱き締めた。




・・・はぁ////



甘えたなのは、たぶん

いや・・今日は、絶対。



Aの方だと思うけどな。




あーーー、もうっ////


めちゃくちゃ

可愛いじゃないかっ////




・・あーーーあ。

何で今日、打ち上げなんだよ。



このまま、ずっと


ずーーーっと


一日中、Aと

イチャイチャしていたいのに。



そんなことを思いながら

チャンソンに電話をかけた。




・・何度コールしても、出ない。




「出ない？出掛けてるのかな？」


「いや。たぶん寝てんだろ。笑」




そのまましつこく

呼び出し続けると、やっと繋がった。




「・・くくくっ。お前、寝てただろ。もう夕方だぞ？」


『あーーー、うん・・・』




いかにも寝てましたって感じの

チャンソンの声。



「繋がった？」




そう言って

嬉しそうに、オレを見上げるA。



あー、何だよ。

いちいち可愛いな。笑。




「うん。やっぱ、寝てた。笑」




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