大ヌナとオレ 17

勿体ない ページ3

「･･･ふぅーん。ヌナ、何も言わないんだ。でもさ、この先も、ちゅーちゅーしまくりでしょ？だって『ただ愛する仲』だもんねー」


「////ヤメロよ、その言い方！」


「えー？だって、事実じゃん。あ、そうだ。ジュノもソロコンの準備してるんだよね？」


「そう、今日はそれで。明日は日本に行ってくる」


「じゃあ、ヌナにも会えるんだ？」


「うん。ちょっとだけだけどな。内緒で行って『来ちゃった』って、やろうと思ってさ。笑」




そういうの、やって欲しいのに

アイツやってくれないから。


今回オレがやってやる。




一緒に一晩過ごすことはおろか

短時間会って

釜山にすぐ戻らなきゃならなくて。


このところずっと

寂しい思いをさせてたから。




突然オレが現れたら

きっと

すっげぇビックリするだろうし

めちゃくちゃ喜ぶはず。


てか、オレがどうしても

Aに会いたいんだけど。笑。




「えーーっ、マジで！？見られたくない状況とかだったら、どうすんのさ」


「は？見られたくない状況･･･って、なんだよ？」


「例えばさぁー。ほら、わかるでしょ？」


「･･･なに？ムダ毛の処理中とか？オレは別にいいけど。笑」


「いやいや。そういうんじゃなくてさー」


「他に何があんの？オレに見られたくないようなことなんて、もうないんじゃね？」


「ひとつやふたつ、あるでしょー。･･･え？ジュノはないの？ヌナに見られたくないこと」




Aに見られたくないこと･･･？

何かあるっけ？



「んーーー。ない、な」



そりゃあ、付き合い始めの頃は

カッコ悪いところとか

見られたくなかったりしたけど。



コソコソしてると

絶対バレるし。


カッコつけてると

アイツ、すっげぇ笑うし。




だから、そういうの全部やめた。



Aだって

オレの前で、作ってる感じないし。



たぶん、お互いに

色々とさらけ出してる。




そうだ。

この前なんて、アイツ･･･



「･･･くくくっ」


「うわっ。ちょっと、なに？！イキナリ気持ち悪い」



「いや、アイツこの前さー。あ、やっぱやーめた！」




こんなに可愛いAの話

ウヨンに教えるなんて、勿体ない。




「何だよー！気になるじゃん！」


「ん？聞きたいか？笑｣


「うん、うん！」




嬉しそうに

オレに笑顔を向けるウヨン。



仕方ないなー。

久し振りに会ったし。


今日だけ、特別に教えてやるか。

デリカシー→←久し振り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す